【ネタバレ注意！】多少のネタバレを含みます。
いよいよ、新国立劇場バレエ団の2018/2019シーズンが、明日、11月2日（金）に『不思議の国のアリス』で幕を開けます！
開幕を明日に控えた11月1日（木）に舞台稽古見学会があり、幸運にも筆者は見学する機会を得ました。
クリストファー・ウィールドンのバレエ『不思議の国のアリス』は、英国ロイヤル・オペラ・ハウス・シネマシーズンで鑑賞していましたが、劇場での生舞台は興奮度が桁違いです！
そこには、カメラ越しの映像では決して味わうことのできない感動がありました。
新国立劇場バレエ団『不思議の国のアリス』舞台稽古見学会の感想
ネタバレが多少含まれますので、気になる方はスルーしてください！
（なお、自然体で鑑賞していただきたいのでネタバレは最小限に抑えております）
新国立劇場挨拶
冒頭、新国立劇場側のご挨拶がありました。
英国ロイヤル・バレエにより世界初演されたこの『不思議の国のアリス』は21世紀最大のヒット・バレエと評する評論家もいるくらいの作品だとのことです。
今まで、世界で7つのカンパニーが上演していますが、上演の許諾を得たのはアジアでは新国立劇場バレエ団のみだそうです。
これは非常に名誉なことですね。
新国ファンとしてとても誇らしい気持ちです！
この作品は多大なコストを必要とした巨大プロジェクトだとのことですが、全8公演のチケットは完売したそうです。
（残念に思った方、念のために確認してみてください。関係者席が放出されることもありえますので！）
チケット料金は、新国立劇場バレエ団公演としては過去最高値にも関わらず、しかも8公演もあるのに完売とは、やはりこの作品に対する期待の高さを感じます。
舞台稽古見学の感想
さて、舞台の感想です。
「舞台稽古見学会」と漢字だけで字面を見るとよく分からないかもしれませんが、本公演に向けた最終的な舞台上での通し稽古のことです。
ダンサーは本番と同じ衣装を着て臨みます。
英語では「dress rehearsal ドレスリハーサル」と言いますね。
見学させていただいたのは、小野絢子さんと福岡雄大さんペアのキャストです。
既に公開されている範囲でキャストをご紹介しますと、次のとおりです。
アリス：小野絢子
ルイス・キャロル／白ウサギ：木下嘉人
庭師ジャック／ハートのジャック：福岡雄大
アリスの母／ハートの女王：本島美和
手品師／マッドハッタ―：菅野英男
アリスの父／ハートの王：貝川鐵夫
ラジャ／イモ虫：宇賀大将
公爵夫人：輪島拓也
筆者は英国ロイヤル・オペラ・ハウス・シネマシーズンで『不思議の国のアリス』が上映された際に、映画館で鑑賞しましたが、初めて見る演目ということもあり、あまりよく分からない舞台だと感じました。
筆者は飲み込みが悪い方なので(^_^;)、「これは予習をしっかりせにゃあかん」と思った次第です。
しっかり予習できたは別として、多少は事前に予備知識を入れておき、今回の鑑賞は非常に楽しめました！
シネマシーズンで観たときよりも何倍も楽しめました。
これは英国ロイヤル・バレエが悪いと言っている訳では、もちろんありません。
やっと楽しめるまで鑑賞者側の準備が整ったという意味であり、また、生の舞台の醍醐味ということでもあります。
もっとも感じたのは、カメラを通した映像には切り取られている情報が多いことでした。
ズームアップして、ダンサーの表情がよく見えることは有り難いことですが、そのために映像から除外されてしまった情報はどうにもなりません。
今回、生舞台を鑑賞し、「ああ、あの場面の周囲ではこういうことが起きていたのか！」と思うことが多くありました。
そして、その中には重要だと思えるものも少なくありません。
生舞台ではオペラグラスを使用しなければダンサーの細かい表情は見えないかもしれませんが、映像ではカットされてしまっている情報が意外と多いことを痛感しました。
これはいくら言葉で説明しても分かりません。
シネマシーズン、DVD、Blu-rayなどで観たことのかる方も、いや、そういう方こそ、是非、生の舞台で鑑賞してみてください！
個々のダンサーの踊りはもちろん、演技、舞台全体のクオリティは非常に高く、古典作品とも一味も二味もことなるエンターテイメント作品で、老若男女問わずに楽しめます。
幕間などで聞こえてきた他の観客の感想も総じて好評でした！
オペラパレスの様子
会場であるオペラパレスも観客を受け入れる態勢が整えられており、気分が盛り上がります。
『不思議の国のアリス』の世界を象徴するモチーフであるトランプによる演出が用意されています。
オペラパレスに入り、ホワイエの奥の方を見るとアリスの大きなポスターが！
スタンドで掲示されたトランプの図柄は新国ダンサーの舞台写真！
図柄は複数あります。
お気に入りのダンサーのカードを探してみてね！
「このトランプが商品化したら即買い！！！」（筆者）
その他、カバーがされていて知ることができなかった演出もあるかもしれません！
『不思議の国のアリス』を楽しむためのクイズ？！
さて、突然ですが、質問です。
Ｑ．次の写真は何でしょう？
「見りゃわかるよ、丸い紙片だよ！」
愚問でした。
Ｑ．いつ、どのような状況で使われるのでしょう？
これこそ、シネマで鑑賞した際には、そんな演出があったことすら気づかず、生の舞台で鑑賞した際にとても感動した演出の一つです！
（11/9追記）購入したばかりのBlu-ray英国ロイヤル・バレエ『不思議の国のアリス』を観たら、その演出は映っていました。筆者が記憶喪失になっていたらしいです。(^_^;)
この丸い紙片が、いつ、どのような状況で使われるのか、頭の片隅において鑑賞してみてください。(´▽`)
鑑賞の良い記念になりました！
新国立劇場バレエ団『不思議の国のアリス』公演概要
【日程】 2018年11月2日（金）～11/11（日）
【会場】 新国立劇場 オペラパレス（京王新線「初台駅」中央口直結）
【料金】 S席16,200／A席12,960円／B席8,640円／C席6,480円／D席4,320円
【予定上演時間】 約2時間50分（プロローグ・第1幕50分／休憩25分／第2幕30分／休憩20分／第3幕・エピローグ45分）
【キャスト】（アリス／ハートのジャック）
11/2（金）19:00 （米沢／渡邊）
11/3（土・祝）14:00 （小野／福岡）
11/4（日）14:00 （米沢／渡邊）
11/7（水）13:00 （小野／福岡）
11/8（木）13:00 （米沢／渡邊）
11/10（土）13:00 （小野／福岡）
11/10（土）18:30 （米沢／渡邊）
11/11（日）14:00 （小野／福岡）
公演の詳細は新国立劇場バレエ団公式サイトをご確認ください。
⇒ https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/alice/
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