新国立劇場バレエ団は、2019年4月27日(土)から5月5日(日・祝)の期間、東京・初台の新国立劇場にて『シンデレラ』を上演します。
お子様から大人まで、バレエ初心者から上級者まで、誰もが楽しめる舞台です。
今年のゴールデンウィークは新国立劇場バレエ団『シンデレラ』で夢のようなひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
【4/8追記】
・「こどもバックステージツアー」の開催について追加しました!
・ダンサーが語る「シンデレラ」の魅力の映像を紹介しました!
【4/12追記】
・主要キャストを追加しました。
【4/25追記】
・通常の「バックステージツアー」の開催について追加しました。
新国立劇場バレエ団『シンデレラ』(2018/2019シーズン)
新国立劇場バレエ団 アシュトン版『シンデレラ』について
『シンデレラ』は皆がよく知るシャルル・ペローの童話から生まれたバレエです。
セルゲイ・プロコフィエフの音楽に振り付けられた『シンデレラ』としては、ロスチスラフ・ザハロフ版が最初の作品で、1945年11月21日にボリショイ劇場で初演されました。
その後も多くの版が制作されています。
代表的なものでは、1946年にコンスタンチン・セルゲーエフ版、1948年にフレデリック・アシュトン版、1986年にルドルフ・ヌレエフ版、1992年にジョン・ノイマイヤー版、1999年にジャン=クリストフ・マイヨー版、2004年にウラジーミル・マラーホフ版、2010年デヴィッド・ビントレー版などが上演されています。
これだけ多くの作品がありますが、新国立劇場バレエ団が上演するのはフレデリック・アシュトン版『シンデレラ』です。
英国ロイヤル・バレエ団の全面的な協力のもとに1992年12月にカンパニー初演され、日本では新国立劇場バレエ団のみが持つレパートリーです。
新国立劇場バレエ団『シンデレラ』(2018/2019シーズン)のみどころ
「シンデレラストーリー」という言葉があるように、女性ならシンデレラのように幸せを手に入れることを夢見るのではないでしょうか。
不遇な少女が王子様との運命の出会いにより幸せを手に入れる物語は、素直に幸せな気分にさせてくれます。
アシュトン版『シンデレラ』の特徴・みどころは、上半身の使い方とスピーディーなステップといったアシュトン特有の振付・踊り方とキャラクター・ダンサーのコメディー・シーンが挙げられます。
多くのダンサーが、アシュトンならではの振付や音の取り方、演技などが難しいと語りますが、素人目には簡単に軽々と踊りこなし、演じているように見えます。
この難しいと言われるアシュトン特有の踊りをダンサーがいかに踊りこなしているのか、瞬きせずに堪能してください。( ゚д゚)
また、自らが優れたキャラクター・ダンサーでもあったアシュトンらしく、シンデレラの義理の姉を男性が女装して演じるなど、思わず笑ってしまうコメディー・シーンがあちらこちらに散りばめられています。
アシュトン自身も義理の姉役で出演したといいますが、こういったコミカルなシーンの存在によりロマンティックなシーンが引き立ってくるのではないでしょうか。
新国立劇場バレエ団ならではの多彩なキャスティングも楽しみです。
主人公シンデレラのキャラクターをポジティブなものと解釈するのか、不遇な環境に身を置く不幸なキャラクターと解釈するのかなど、演じるダンサーがどのような解釈をするのかによっても作品の雰囲気は変わってきます。
今回の上演では4組のキャストが用意されています。
小野絢子さん、米沢 唯さん、池田理沙子さん、木村優里さんといった新国を代表する4名のダンサーが、それぞれどんなシンデレラ像を表現するのか、という点にも注目してみたいですね!
ちなみにアシュトン版における主人公シンデレラのキャラクター設定は、ポジティブで前向きに頑張るイメージだと言われています。
アシュトン版『シンデレラ』は、子供向けに制作されたという訳ではありませんが、分かりやすいストーリー、みどころ満載の踊り、思わず笑みがこぼれる楽しい演出が散りばめられており、お子様も飽きることなく楽しめるバレエではないでしょうか。
休憩を含めて約2時間半とお子様には少し長いかも知れませんが、テンポよく進む舞台に引き込まれてしまうはずです。
3分でわかる!バレエ「シンデレラ」|新国立劇場バレエ団
(YouTube / 新国立劇場 New National Theatre Tokyo 公式チャンネル)
米沢 唯さんと渡邊峻郁さんが語る『シンデレラ』の魅力
4月27日(土)と5月3日(金・祝)に主役を踊る米沢 唯さんと渡邊峻郁さんが『シンデレラ』の魅力について語る映像が公開されました。
『シンデレラ』で美しいと感じるところについて渡邊さんは、不安になるけど旋律が美しく、感情を揺さぶられるようなプロコフィエフの音楽だと語ります。
米沢さんは、星たちが登場した後のワルツ、第3幕の終わりの方で星たちが持つ杖に一つずつ光が灯り暗闇の中で大きくなるところは必見だと力説します。
その他にも、難しいと感じるところ、好きなシーンなどを語り、鑑賞する際にとても参考になります。
ダンサーが語る「シンデレラ」の魅力|新国立劇場バレエ団
(YouTube / 新国立劇場 New National Theatre Tokyo 公式チャンネル)
「こどもバックステージツアー」の開催
2019年5月3日(金・祝)、5月4日(土・祝)の公演終了後に、通常は見ることができない舞台裏を見学できるバックステージツアーです。
舞台上での記念撮影タイムも設けていただける予定だそうです。
申し込み多数の場合は抽選となりますが、申し込んだお子様には、もれなく新国立劇場バレエ団グッズをプレゼントしてもらえますので、申し込まない手はありませんね。(´▽`)
■日程:2019年5月3日(金・祝)、5月4日(土・祝)公演終了後に実施
■所要時間:30~40分程度
■応募資格:当日の公演チケットを持ち、中学生以下のお子様が一名以上いるグループ
■参加費用:大人200円、お子様(中学生以下)無料
■プレゼント:応募の際、お子様の人数分のバレエ団オリジナルグッズがもらえます。
■定員:各日60名(大人こども合わせて)
詳細は新国立劇場公式サイトをご確認ください。
バックステージツアー
「こどもバックステージツアー」とは別に通常のバックステージツアーも次のとおり開催されます。
■日程:2019年4月29日(月・祝)14:00公演終了後
■応募資格:当日の公演チケットをお持ちの方
■参加費用:200円(保険料含む)
■定員:50名
詳細は新国立劇場公式サイトをご確認ください。
公演概要
■日程:2019年4月27日(土)~5月5日(日・祝)(全6回)
■会場:新国立劇場 オペラパレス(京王新線「初台駅」中央口直結)
■予定上演時間:2時間35分(休憩含む)
■チケット:S席12,960円/A席10,800円/B席7,560円/C席4,320円/D席3,240円
■スタッフ:
– 音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
– 振付:フレデリック・アシュトン
– 指揮:冨田実里
– 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
■主役キャスト:
4月27日(土) シンデレラ:米沢 唯/王子:渡邊峻郁
4月28日(日) シンデレラ:小野絢子/王子:福岡雄大
4月29日(月・祝) シンデレラ:木村優里/王子:井澤 駿
5月3日(金・祝) シンデレラ:米沢 唯/王子:渡邊峻郁
5月4日(土・祝) シンデレラ:池田理沙子/王子:奥村康祐
5月5日(日・祝) シンデレラ:小野絢子/王子:福岡雄大
■主要キャスト(4/12追加)
【4/27(土)14:00】
シンデレラ:米沢 唯
王子:渡邊峻郁
姉娘:古川和則
妹娘:小野寺 雄
仙女:木村優里
春の精:柴山紗帆
夏の精:飯野萌子
秋の精:奥田花純
冬の精:寺田亜沙子
道化:福田圭吾
【4/28(日)14:00】
シンデレラ:小野絢子
王子:福岡雄大
姉娘:奥村康祐
妹娘:髙橋一輝
仙女:本島美和
春の精:五月女 遥
夏の精:渡辺与布
秋の精:池田理沙子
冬の精:細田千晶
道化:木下嘉人
【4/29(月・祝)14:00】
シンデレラ:木村優里
王子:井澤 駿
姉娘:奥村康祐
妹娘:髙橋一輝
仙女:細田千晶
春の精:広瀬 碧
夏の精:渡辺与布
秋の精:池田理沙子
冬の精:寺田亜沙子
道化:木下嘉人
【5/3(金・祝)14:00】
シンデレラ:米沢 唯
王子:渡邊峻郁
姉娘:古川和則
妹娘:小野寺 雄
仙女:木村優里
春の精:柴山紗帆
夏の精:飯野萌子
秋の精:奥田花純
冬の精:細田千晶
道化:福田圭吾
【5/4(土・祝)14:00】
シンデレラ:池田理沙子
王子:奥村康祐
姉娘:古川和則
妹娘:小野寺 雄
仙女:細田千晶
春の精:柴山紗帆
夏の精:飯野萌子
秋の精:奥田花純
冬の精:寺田亜沙子
道化:福田圭吾
【5/5(日・祝)14:00】
シンデレラ:小野絢子
王子:福岡雄大
姉娘:奥村康祐
妹娘:髙橋一輝
仙女:本島美和
春の精:五月女 遥
夏の精:渡辺与布
秋の精:池田理沙子
冬の精:細田千晶
道化:木下嘉人
公演の詳細は新国立劇場公式サイトをご確認ください。
2019年4~6月には新国立劇場バレエ団を含め、日本を代表する3つのバレエカンパニーが『シンデレラ』を上演します。
5月11日(土)・12日(日)にはスターダンサーズ・バレエ団が上演し、Kバレエカンパニーは5月24日(金)~6月6日(木)に東京、浜松、大阪の3都市4会場にて上演します。
それぞれのカンパニーがレパートリーとする版(バージョン)の特徴や出演するダンサーを見比べてみるのも楽しいですね!