【TV】ららら♪クラシック「バレエの礎を築いた男たち」2020年1月24日(金)NHK Eテレで放送(1月30日再放送)

俳優 高橋克典さんがクラシック音楽の魅力を伝える人気テレビ番組「ららら♪クラシック」では、2020年1月24日(金)に「バレエの礎を築いた男たち」を放送しました。
バレエの歴史から「宮廷バレエ」「ロマンチック・バレエ」「クラシック・バレエ」と段階的に発展した3つの時代を取り上げ、それぞれの時代のキーパーソンとして、ルイ14世ジャン・ジョルジュ・ノヴェールマリウス・プティパの3人に注目し、現代へと繋がるバレエの基礎がいかに形作られたのかを明らかにします。
ゲストには元バーミンガム・ロイヤル・バレエの山本康介さんが登場し、プロダンサーとして活躍した経験を基に実演も交えながら分かりやすく解説しています。
理解を深めるために、新国立劇場バレエ団の舞台映像も放送され、スタジオではスターダンサーズ・バレエ団の現役ダンサーによる実演も披露されます。
この番組を見れば、バレエ鑑賞がもっと楽しくなりそうです。
なお、番組は2020年1月30日(木)に再放送されます。
この記事の最後では、番組をご覧になり、バレエに興味を持った方のために、番組の内容と関連する直近の公演などを紹介します。

ららら♪クラシック「バレエの礎を築いた男たち」

ららら♪クラシック「バレエの礎を築いた男たち」放送概要

■放送日時:2020年1月24日(金)21:00~21:30
■再放送日時:2020年1月30日(木)10:25~10:55
■チャンネル:NHK Eテレ

放送内容

番組では、バレエの歴史から「宮廷バレエ」「ロマンチック・バレエ」「クラシック・バレエ」と段階的に発展した3つの時代を取り上げ、それぞれの時代のキーパーソンが築いた現代に通じるバレエの基礎を紹介します。

【宮廷バレエ】
宮廷バレエは16世紀後半ころにフランスの宮廷で始まったと言われ、現在とは異なり、歌、舞踊、美術、朗読などで豪華に演出されたものであり、貴族にとっての教養でした。
自ら宮廷バレエを踊ったフランスの太陽王ルイ14世(1643-1715)は、バレエには正しい教育が必要と考え、舞踊アカデミーを創設します。
また、専門家によりバレエの基礎となるポジションが作られ、バレエが体系化されます。
番組では、ゲストの山本康介さんがポジションのエチュード(練習)をアレンジした創作バレエを実演し、美しい踊りを披露しながらバレエのポジションが紹介されます。

【ロマンチック・バレエ】
その後も歌あり朗読ありのバレエが上演されますが、フランスの舞踊家 ジャン・ジョルジュ・ノヴェール(1727-1810)は、「バレエは踊りで物語を進めるべきだ」と異を唱え、歌や朗読を切り離し、バレエを独立したジャンルとして確立します。
そのころ、時代は絶対王政が崩れて革命の世の中となり、ロマン主義がヨーロッパ中を席捲します。
ロマン主義は、理性や形式よりも感情や想像力を重視し、ロマン主義の芸術作品では妖精や亡霊など、この世のものではない存在が多く描かれました。
そうした運動がバレエにも影響し、ロマンチック・バレエが誕生します。
この時代に、「ロマンチック・チュチュ」「トウシューズ」「ポワント」が新たに生み出され、妖精のような浮遊感を出すことが可能となり、ロマンチック・バレエの幻想的な世界が出来上がりました。
番組では、ロマンチック・バレエの代表作『ラ・シルフィード』を新国立劇場バレエ団が2003年に上演した映像で紹介しています。

【クラシック・バレエ】
その後、ロマンチック・バレエはフランスからヨーロッパ中に広まり、ロシアで独自に発展します。
ロシアにおいてバレエの発展に大きく貢献したのは、フランスから来たマリウス・プティパ(1818-1910)です。
プティパ最大の功績はクラシック・バレエの形式を確立したことであり、物語を進める「マイム」と「踊り」をはっきり分け、踊りのなかでも技術の素晴らしさを見せるグラン・パ・ド・ドゥを作ったことです。
グラン(豪華)・パ・ド・ドゥ(2人の踊り)は次のとおり4つの内容で構成されています。
・アダージョ:男女2人の踊り
・ヴァリアシオン(第1):男性のソロ
・ヴァリアシオン(第2):女性のソロ
・コーダ:男女が交互に超絶技巧を披露/最も盛り上がる場面
番組では、『白鳥の湖』からオデットが白鳥にされた顛末をマイムで説明している場面をスターダンサーズ・バレエ団の渡辺恭子さんと池田武志さんが実際に演じ、そのマイムが意味する内容をゲストの山本康介さんが「実況生解説」で分かりやすく説明しています。
番組では、新国立劇場バレエ団が2015年に上演したバレエ『白鳥の湖』から「黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ」のコーダを放送しています。
米沢 唯さん演じるオディールとワディム・ムンタギロフさん演じるジークフリート王子の超絶技巧に興奮します!

放送楽曲/映像 など

「白鳥の湖」
■作曲:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
■振付:マリウス・プティパ/レフ・イワーノフ
■改訂振付:牧阿佐美
■出演:
・オデット/オディール:米沢 唯
・ジークフリート王子: ワディム・ムンタギロフ
■収録:新国立劇場バレエ団2015年6月公演/新国立劇場

「ラ・シルフィード」
■作曲:ヘルマン・ルーヴェンシュキョル
■振付:オーギュスト・ブルノンヴィル
■出演:
・シルフィード:志賀三佐枝
・ジェームズ: デニス・マトヴィエンコ
■収録:新国立劇場バレエ団2003年6月公演/新国立劇場

【スタジオゲスト略歴】
山本康介(やまもと・こうすけ)
振付家・演出家
愛媛県今治市出身

1996年 13歳のときに名古屋世界バレエ&モダン・ダンス・コンクールにおいて審査員特別賞、ポーランド国立オペラ劇場からニジンスキー賞を受賞。
1998年 英国ロイヤル・バレエ・スクール入学(この頃から振付を始める)
2000年 バーミンガム・ロイヤル・バレエ団入団
2010年 帰国し、日本での活動を始める
最近は、ローザンヌ国際バレエ・コンクールのテレビ放送で解説者を務め、2019年8月に上演された「NHKバレエの饗宴」特別企画 吉田都引退公演『Last Dance』では、総合演出・バレエマスターを務める。

【スタジオでの実演】
渡辺恭子(スターダンサーズ・バレエ団)
池田武志(スターダンサーズ・バレエ団)

【ピアノ演奏】
蛭崎あゆみ(新国立劇場バレエ団専属ピアニスト)

ららら♪クラシック「バレエの礎を築いた男たち」関連サイト

■公式サイト:ららら♪クラシック「バレエの礎を築いた男たち」

■新国立劇場:新国立劇場バレエ団関連TV番組 放送のお知らせ(2020年1月17日)

最後に

番組では実演や映像を効果的に見せ、バレエの基礎をとても分かりやすく解説していました。とくにマイムを実況生解説した山本さんの解説は非常に分かりやすく、こんな方と一緒にバレエ鑑賞ができたらもっと楽しくなるのではないかと思うほどです。
この番組をご覧になり、バレエに興味を持った方も多いことと思います。
そんな方のために、番組の内容と関連する直近の公演などを紹介したいと思います。

新国立劇場バレエ団

【米沢 唯/白鳥の湖】
『白鳥の湖』から「黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ」のコーダで放送された超絶技巧グランフェッテ32回転が見事でした。
放送された牧阿佐美版『白鳥の湖』は、新国立劇場バレエ団の山形公演で、2020年春にオープン予定の「やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)」のオープニング事業として4月4日(土)に上演されます。

《山形》新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)で2020/4/4(土)に上演
新国立劇場バレエ団として初めての東北公演となる『白鳥の湖』が、2020年春にオープン予定の「やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)」のオ...

少し先になりますが、新国立劇場バレエ団2020/2021シーズンの開幕公演として2020年10月から11月にはピーター・ライト版『白鳥の湖』が上演されます。

【速報】新国立劇場 2020/2021シーズン バレエ&ダンス ラインアップを発表!
2020年1月8日(水)、吉田 都さんにとって新国立劇場 舞踊部門芸術監督として初めてのシーズンとなる2020/2021シーズンのバレエ&ダ...

また、演目は異なりますが、グランフェッテ32回転は5月のゴールデンウィークに上演される『ドン・キホーテ』でも見ることができます。

新国立劇場バレエ団『ドン・キホーテ』2020年5月に豪華6キャストで上演
新国立劇場バレエ団は2020年5月2日(土)~5月10日(日)に『ドン・キホーテ』を豪華6キャストで上演します。

【ワディム・ムンタギロフ】
米沢さんと『白鳥の湖』で共演し、超絶技巧を軽々と決めていたワディム・ムンタギロフさんは、1月から3月にかけて日本の公演に出演する機会があります。
1月末から2月上旬には「小林ひかるプロデュース『輝く英国ロイヤルバレエのスター達』」に出演し、2月下旬から3月上旬には新国立劇場バレエ団『マノン』にゲスト出演します。

小林ひかるプロデュース『輝く英国ロイヤルバレエのスター達』2020年1月31日(金)・ 2月1日(土)昭和女子大学 人見記念講堂で上演
元英国ロイヤル・バレエの小林ひかるさんがはじめてプロデュースする公演『輝く英国ロイヤルバレエのスター達 THE RADIANCE OF TH...
新国立劇場バレエ団『マノン』(2019/2020シーズン)ワディム・ムンタギロフ出演決定!
2020年2月に上演される新国立劇場バレエ団『マノン』に英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルのワディム・ムンタギロフさんがデ・グリュー役で出演...

スターダンサーズ・バレエ団

スターダンサーズ・バレエ団が上演する直近の公演は、2020年3月に東京芸術劇場で上演される「Dance Speaks『ウェスタン・シンフォニー/緑のテーブル』」です。
渡辺恭子さんも池田武志さんも出演します。

スターダンサーズ・バレエ団「Dance Speaks『ウェスタン・シンフォニー/緑のテーブル』」2020年3月 東京芸術劇場で上演
スターダンサーズ・バレエ団は、Dance Speaks アンコール公演『ウェスタン・シンフォニー/緑のテーブル』を2020年3月13日(金)...

ラ・シルフィード

ロマンチック・バレエの代表作『ラ・シルフィード』は、東京バレエ団が、2020年3月21日(土)・22日(日)に東京・上野の東京文化会館で上演します。

東京バレエ団『ラ・シルフィード』(全2幕)2020年3月21日(土)・22日(日)東京文化会館で上演
東京バレエ団は、『ラ・シルフィード』(全2幕)を2020年3月21日(土)・22日(日)に東京・上野の東京文化会館 大ホールにて上演します。...

蛭崎あゆみ(ピアノ演奏)

スタジオでの実演の際、ピアノを演奏されていたのは、新国立劇場バレエ団専属ピアニストをメインに様々なバレエシーンで活躍するピアニストの蛭崎あゆみさんです。
蛭崎あゆみさんが演奏する大人気バレエ・レッスンCDの第6弾となる『Music for Ballet Class 6』が2019年10月に発売されています。

バレエ・レッスンCD 蛭崎あゆみ『Music for Ballet Class 6』のプロモーションビデオに小野絢子さん登場!
新国立劇場バレエ団専属ピアニスト蛭崎あゆみさんのバレエ・レッスンCDの最新版となる『Music for Ballet Class 6』の発売...