【人事】ニーアマイア・キッシュ 2018/19シーズン終了後に英国ロイヤル・バレエ退団

英国ロイヤル・バレエ団は2019年6月12日に、9年間、プリンシパルとして在籍したニーアマイア・キッシュが2018/19シーズン終了後に同バレエ団から退団することを発表しました。

2019年7月6日(土)に米国・ロサンゼルスのミュージック・センターにて上演される『うたかたの恋(マイヤリング)』が英国ロイヤル・バレエ団で出演する最後の舞台となる予定です。

ニーアマイア・キッシュ 2018/19シーズン終了後に英国ロイヤル・バレエ退団 

英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパル・ダンサー(バレエ団ダンサーの最高位)ニーアマイア・キッシュ(Nehemiah Kish)は、2018/19シーズン終了後に英国ロイヤル・バレエ団から退団することが発表されました。

すでに6月14日(金)にはロイヤル・オペラ・ハウスにおける最終公演『火の鳥』の舞台を終え、日本と米国でのツアーが終わると英国ロイヤル・バレエ団から引退します。

引退後、秋からは、ロンドン大学大学院(ゴールドスミス・カレッジ)にて文化・芸術政策を研究する予定だそうです。

ケヴィン・オヘア芸術監督はニーアマイア・キッシュの貢献を称えるとともに引き続き芸術分野に残ることを喜ぶ声明を発表しています。

ニーアマイア・キッシュは、米国中西部のミシガン州デトロイト出身で、2001年にカナダ・ナショナル・バレエ・スクールを卒業後、カナダ・ナショナル・バレエ団に入団し、2005年にはプリンシパルに昇格しました。
2008年にデンマーク・ロイヤル・バレエ団にプリンシパルとして移籍し、2010年には英国ロイヤル・バレエ団にプリンシパルとして入団しました。

『白鳥の湖』や『眠れる森の美女』などでの王子役はダンス―ル・ノーブルとしてエレガントな存在感が際立つダンサーでした。

主なレパートリーは、アルブレヒト(ジゼル)、ロメオ(ロメオとジュリエット)、王子役(シンデレラ、白鳥の湖、くるみ割り人形、眠れる森の美女、パゴダの王子)、デ・グリュー(マノン)、リチャード・P・アーノルド(エニグマ・ヴァリエーション)、庭師ジャック/ハートのジャック(不思議の国のアリス)、オネーギン(オネーギン)、ソロル(ラ・バヤデール)、エスパーダ(ドン・キホーテ)、怪物(フランケンシュタイン)などです。

2016年6月の日本公演の際、英国ロイヤル・バレエ団は同年4月に発生した熊本地震で被害を受けた地域の子どもたちのためのワークショップに招かれ、被災地を訪問しました。
このとき、ニーアマイア・キッシュさんは熊本からも近い福岡出身の崔 由姫さんとともにオープニング・セッションに参加したそうです。
被災された子供どもたちはどれだけ勇気づけられたか分からないかと思います。

ニーアマイア・キッシュさんの映像(YouTube / Royal Opera House  公式チャンネル)

オディール役のゼナイダ・ヤノフスキーさんとジークフリート王子役のニーアマイア・キッシュさんが、アンソニー・ダウエル版『白鳥の湖』第3幕黒鳥のパ・ド・ドゥを踊っています。

Swan Lake – Entrée and Adage from the Black Swan pas de deux (The Royal Ballet)

ニーアマイア・キッシュさんと小林ひかるさんが、マカロワ版『ラ・バヤデール』を振り付けたナタリア・マカロワさんから直接指導を受けている映像です。

Nehemiah Kish and Hikaru Kobayashi in rehearsals for La Bayadère (The Royal Ballet)

ニーアマイア・キッシュさんと金子扶生さんが、ジョナサン・コープとレスリー・コリアから『くるみ割り人形』金平糖の精のパ・ド・ドゥの指導を受けています。

Royal Ballet in rehearsal: The Nutcracker

最後に

今回は、英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルのニーアマイア・キッシュさんの引退についてお知らせしました。

マルセリーノ・サンベさんのように来シーズン(2019/20)からプリンシパルに昇格することが決まったダンサーがいる一方で、ニーアマイア・キッシュさんのように引退するプリンシパルもいます。

年齢的にはまだまだ踊れると思うのですが、ご自身がよくよく考えて出された結論なのでしょう。

しかし、引退後は、大学院で文化・芸術政策を研究する予定だということですから、何らかの形でバレエ界に戻ってこられるのではないでしょうか。

その日と楽しみに待ちましょう!