【TV】吉田 都 引退公演「ラストダンス」/2022年1月 NHK BSプレミアム「プレミアムシアター」で再放送!

2019年8月に上演された「吉田 都 引退公演『ラストダンス』」の再放送が決まりました。

NHK BS プレミアムシアター 放送概要
■日程:2022年1月23日(日)午後11時20分~
■チャンネル:NHK BS プレミアム
■放送内容:
◇本日の番組紹介(午後11時20分~11時24分)
◇新国立劇場バレエ団公演 バレエ「白鳥の湖」(午後23時24分~午前1時36分)
◇吉田 都 引退公演「ラストダンス」【再放送】(午前1時38分30秒~午前4時00分)
公式サイト

「吉田 都 引退公演『ラストダンス』」の前には、2021年10月に上演された新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』が放送されます。
次の記事で紹介していますので、ぜひご一読ください。

【TV】新国立劇場バレエ団ピーター・ライト版『白鳥の湖』〈新制作〉/NHK BS「プレミアムシアター」で放送!
NHK BS4K「プレミアムシアター」で放送決定!(2022年12月12日発表)新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』<新制作>が、202...

世界中で最も敬愛された日本人バレリーナ 吉田 都さんが、2019年8月7日(水)・8日(木)に新国立劇場 オペラパレスにて「『NHKバレエの饗宴』特別企画 吉田都引退公演 Last Dance(ラスト・ダンス)」を行い、バレエダンサーから引退しました。

引退公演の模様を収録した映像が、2019年10月7日(月)、10月14日(月)【再放送】にNHK BS4Kで放送され、NHK BS プレミアム「プレミアムシアター」では、2019年11月18日(月)【11月17日(日)深夜】00:00~に放送されます。

今回は、「『NHKバレエの饗宴』特別企画 吉田都引退公演 Last Dance」についてお知らせいたします。非公式鑑賞ガイドとしてご活用いただければ幸いです。

「『NHKバレエの饗宴』特別企画 吉田都引退公演 Last Dance」
テレビ放送

「『NHKバレエの饗宴』特別企画 吉田都引退公演 Last Dance」放送概要

番組名:プレミアムシアター 吉田都引退公演「ラスト・ダンス」
■NHK BS4K

・放送日時:2019年10月7日(月)20:00~22:21
・放送日時:2019年10月14日(月・祝)10:00~【再放送】

■NHK BSプレミアム
・放送日時:2019年11月18日(月)00:00~【11月17日(日)深夜】
・放送日時:2019年12月21日(土)00:30~02:51【12月20日(金)深夜】【再放送】
(注)放送日時などに変更が生じる場合があります。

「『NHKバレエの饗宴』特別企画 吉田都引退公演 Last Dance」公演概要

■日程:2019年8月7日(水)14:00開演、8月8日(木)18:30開演
■会場:新国立劇場 オペラパレス
■プログラム:
【第1部】
「シンデレラ」第3幕から
「Flowers of the Forest」から”Scottish Dances”
「タランテラ」
「アナスタシア」第2幕から
「誕生日の贈り物-Birthday Offering-」から抜粋
【第2部】
「白鳥の湖」第4幕から
「ドン・キホーテ」からグラン・パ・ド・ドゥ
「リーズの結婚」第2幕から
「シルヴィア」第3幕から
「くるみ割り人形」からグラン・パ・ド・ドゥ
「ミラー・ウォーカーズ」から

■出演:
吉田 都
イレク・ムハメドフ Irek Mukhamedov
フェデリコ・ボネッリ Federico Bonelli(英国ロイヤル・バレエ団 プリンシパル)
平野亮一(英国ロイヤル・バレエ団 プリンシパル)
ヤスミン・ナグディ(英国ロイヤル・バレエ団 プリンシパル)
平田桃子(英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 プリンシパル)
ジェームズ・ヘイ James Hay(英国ロイヤル・バレエ団 ファースト・ソリスト)
ヴァレンティーノ・ズケッティ Valentino Zucchetti(英国ロイヤル・バレエ団 ファースト・ソリスト)
ミーガン・グレース・ヒンキス Meaghan Grace Hinkis(英国ロイヤル・バレエ団 ソリスト)
島添亮子(小林紀子バレエ・シアター プリンシパル)
井澤 駿(新国立劇場バレエ団 プリンシパル)
小野絢子(新国立劇場バレエ団 プリンシパル)
福岡雄大(新国立劇場バレエ団 プリンシパル)
米沢 唯(新国立劇場バレエ団 プリンシパル)
池田武志(スターダンサーズ・バレエ団)
渡辺恭子(スターダンサーズ・バレエ団)
石川聖人(スターダンサーズ・バレエ団)
石山沙央理(スターダンサーズ・バレエ団)
塩谷綾菜(スターダンサーズ・バレエ団)
髙谷 遼(スターダンサーズ・バレエ団)
永橋あゆみ(谷桃子バレエ団 プリンシパル)
三木雄馬(谷桃子バレエ団 プリンシパル)
沖 香菜子(東京バレエ団 プリンシパル)
秋元康臣(東京バレエ団 プリンシパル)
阿部裕恵(牧阿佐美バレヱ団)
水井駿介(牧阿佐美バレヱ団)
■VTR出演:
大原永子(新国立劇場 舞踊部門 芸術監督)
デヴィッド・ビントレー David Bintley(
振付家・元バーミンガム・ロイヤル・バレエ団芸術監督)
ケヴィン・オヘア Kevin O’Hare(英国ロイヤル・バレエ団芸術監督)
ピーター・ライト Peter Wright(バーミンガム・ロイヤル・バレエ団名誉監督)
■管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
■指揮:井田勝大
■総合演出・バレエマスター:山本康介
■振付指導:デニス・ボナー Denis Bonner

 

『NHKバレエの饗宴』特別企画 吉田都引退公演 Last Dance
各演目について

「吉田都引退公演 Last Dance」で上演されたのは吉田 都さんが今まで踊ってきた数々の作品で、日本の各バレエ団のプリンシパル、そして英国ロイヤル・バレエ団から応援に駆けつけたダンサーたちが踊りました。
演目について公演パンフレットには、「私自身がイギリスで踊ってきた作品を幅広く、日本では上演の機会の少ないものも含めてお見せしたい、そして何より今の私にふさわしい作品を踊りたいということでした。」と記されています。(引用「吉田都引退公演パンフレット」)

「吉田都引退公演」のオープニングは、プロコフィエフ作曲の「シンデレラ」の音楽が流れるなか、スクリーンに公演タイトルが映し出され、その後、吉田 都さんの少女時代からプリンシパルへと成長していく姿が映し出されます。
そのスクリーンが上がり、吉田 都さんがステージ上に一人佇み、最初の演目「『シンデレラ』第3幕から」へと繋がります。

「シンデレラ」第3幕から【吉田都出演】

■振付:フレデリック・アシュトン Frederick Ashton
■音楽:セルゲイ・プロコフィエフ Sergey Prokofiev
■出演:吉田 都
■作品について:
吉田 都さんが英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルとして出演した最後の舞台は、2010年6月29日に東京文化会館で上演した日本公演「ロミオとジュリエット」のジュリエット役ですが、本拠地 英国ロイヤル・オペラ・ハウスで出演した最後の舞台は「シンデレラ」のシンデレラ役です。
引退公演では、第3幕冒頭、お城の舞踏会から家に戻ったシーンで踊られるソロで、ガラスの靴を手にして舞踏会を思い出し、幸福感に包まれ、トウシューズで踊ることが好きだった吉田 都さんの姿に重なります。
「自分のバレエ人生を振り返るイメージで選」んだそうです。(引用「吉田都引退公演パンフレット」)

「Flowers of the Forest」から “Scottish Dances”

■振付:デヴィッド・ビントレー David Bintley
■音楽:マルコム・アーノルド Malcolm Arnold
■振付指導:デニス・ボナー
■出演:池田武志、渡辺恭子、石川聖人、石山沙央理、塩谷綾菜、髙谷 遼
■作品について:
1985年にデヴィッド・ビントレーが英国ロイヤル・バレエ団のために振り付けた作品でスコットランドをテーマとしています。
2017年にスターダンサーズ・バレエ団により全体が日本初演された際に吉田 都さんも出演していますが、この時の様子を吉田都さん公式Facebookで「初めてのFlowers of the Forest は思った以上に苦しいチャレンジでした。」と述べています。(引用https://www.facebook.com/miyakoballet/posts/1395846470542639/)
また、「NHKバレエの饗宴2018」においても、吉田都&マティアス・ディングマン&スターダンサーズ・バレエ団として上演しています。
「デヴィッド・ビントレーの『flowers of the forest』は、引退するときが来たらぜひその日のプログラムに加えたいと思っていた美しい作品です。それが実現して、これほど嬉しいことはありません。」と公演パンフレットにも記載しています。(引用「吉田都引退公演パンフレット」)

タランテラ ®The George Balanchine Trust

■振付:ジョージ・バランシン George Balanchine
■音楽:ゴットシャルク Louis Moreau Gottschalk
■編曲:ハーシー・ケイ Hershy Kay
■ピアノ:菊地裕介

■出演:ミーガン・グレース・ヒンキス、ヴァレンティーノ・ズケッティ
■作品について:
『タランテラ』は、ジョージ・バランシンが1964年にニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)のダンサー パトリシア・マクブライド Patricia McBride とエドワード・ビレラ Edward Villella の才能を誇示するためにを振り付けた作品で、スピード、正確さ、高度な身体能力が求められる作品です。

「アナスタシア」第2幕から

■振付:ケネス・マクミラン Kenneth MacMillan
■音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー Pyotr Il’yich Tchaikovsky
■出演:平田桃子、ジェームズ・ヘイ
■作品について:
ロシア最後の皇帝ニコライ2世の第四皇女であるアナスタシア・ニコラエヴナはロシア革命で処刑されたにも関わらず、生き延びているのではないかという説が後を絶たず、なかでも本物ではないかと思われた人物アンナ・アンダーソンを基にケネス・マクミランが振り付けた作品です。
上演されるのは、ロシア革命が起こる前にアナスタシアが社交界デビューする場で、父である皇帝ニコライ2世のかつての愛人であり、マリインスキー・バレエの伝説のプリマであるマチルダ・クシェシンスカヤが踊るパ・ド・ドゥです。

誕生日の贈り物 -Birthday Offering-【吉田都出演】

■振付:フレデリック・アシュトン Frederick Ashton
■音楽:アレクサンドル・グラズノフ Alexander Glazunov
■編曲:ロバート・アーヴィング Robert Irving
■振付指導:デニス・ボナー Denis Bonner
■振付指導補佐:山本康介
■出演:
吉田 都、フェデリコ・ボネッリ
島添亮子、福岡雄大
米沢 唯、井澤 駿
渡辺恭子、池田武志
永橋あゆみ、三木雄馬
沖 香菜子、秋元康臣
阿部裕恵、水井駿介
■作品について:
「誕生日の贈り物 -Birthday Offering-」は、英国ロイヤル・バレエ団創立25周年を祝い、1956年に
フレデリック・アシュトンが振り付けた作品です。
カンパニーはまさに英国王室の認可を受け、サドラーズ・ウェルズ・バレエからロイヤル・バレエへと名称を変更するときでした。
各パートを日本を代表するバレエ団のプリンシパル・クラスのトップ・ダンサーが踊り繋ぐ豪華な出演者にも注目です。
基本的には同じバレエ団に所属するダンサーがペアを組んでいますが、小林紀子バレエシアターの島添さんと新国立劇場バレエ団の福岡さんの組み合わせは新鮮です。

吉田 都さんはかつて紫色の衣装のパートで出演されたことがるそうですが、今回の引退公演ではマーゴ・フォンテインのために振り付けられたという黄色い衣装のメインパートを踊ります。
吉田 都さんは「今回はマーゴ・フォンテインのために作られたパートを初めて踊ります。最後にチャレンジできることがあるのを、幸せなことだと感じています。」と記しています。(引用「吉田都引退公演パンフレット」)

「白鳥の湖」第4幕から【吉田都出演】

■振付:ピーター・ライト Peter Wright
■音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー Pyotr Il’yich Tchaikovsky
■出演:吉田 都、フェデリコ・ボネッリ
■作品について:
ピーター・ライト版「白鳥の湖」は、吉田 都さんがサドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレエ(現バーミンガム・ロイヤル・バレエ)入団後にプロとして初めて全幕の主役を踊った記念すべき作品です。
このときは、プリンシパルのリャーン・ベンジャミンが怪我をして降板したため急遽代役として抜擢されました。
英国ロイヤル・バレエに移籍後、はじめての舞台も「白鳥の湖」だったそうです。
このときは、吉田さん自身が配役されていた舞台に加え、怪我により降板したダーシー・バッセルの代役として、初日の公演でも踊っているそうです。
なお、英国ロイヤル・バレエで踊られていたのは、アンソニー・ダウエル版(フレデリック・アシュトン、デヴィッド・ビントレー追加振付)です。
引退公演では、ピーター・ライト版「白鳥の湖」から、第4幕でオデットが湖に身を投げる前に王子と踊るパ・ド・ドゥです。
「私にとって初めての主役であり、自分との折り合いをつねに考え続けてきた役でもありました。それだけに、今の私だからこそ表現できるものがあるのではないか。そう考え、原点に帰るという意味も込めて、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の芸術監督を長く務め、私を育ててくれた師でもあるピーター・ライトの演出かから、大好きな第4幕のパ・ド・ドゥを久しぶりに踊ることにしました。」と公演パンフレットで触れています。(引用「吉田都引退公演パンフレット」)

「ドン・キホーテ」グラン・パ・ド・ドゥ

■振付:マリウス・プティパ Marius Petipa、アレクサンドル・ゴルスキー Alexander Gorsky
■音楽:レオン・ミンクス Leon Minkus
■出演:米沢 唯、秋元康臣
■作品について:
何も語る必要のない、ガラ公演においてもなくてはならない
作品の一つですね。
キトリのグラン・フェッテ32回転やバジルの跳躍など、超絶技巧の応酬に会場は興奮の坩堝と化します。
技術に定評のある二人の踊りで会場を沸かせます。

「リーズの結婚」第2幕から

■振付:フレデリック・アシュトン Frederick Ashton
■音楽:フェルディナン・エロール Ferdinand Hérold
■編曲:ジョン・ランチベリー John Lanchbery

■出演:ミーガン・グレース・ヒンキス、ヴァレンティーノ・ズケッティ
■作品について:
吉田 都さんが英国に渡り最初期に鑑賞した舞台は、「リーズの結婚~ラ・フィーユ・マル・ガルデ(La Fille mal gardée)~」や「ロメオとジュリエット」だそうです。
演劇性のある「リーズの結婚」を新鮮に感じ、ご自身が踊っても楽しめる作品ということで、好きな作品に挙げています。
「精神的にもっとも苦しかった時期に『もう一度バレエに向き合おう』と力を与えてくれた作品でもありました」と記しています。(引用「吉田都引退公演パンフレット」)

「シルヴィア」第3幕から

■振付:デヴィッド・ビントレー David Bintley
■音楽:レオ・ドリーブ Léo Delibes
■出演:小野絢子、福岡雄大
■作品について:
ビントレー版「シルヴィア」は英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の芸術監督・振付家のデヴィッド・ビントレーが吉田 都さんとケヴィン・オヘア(現・英国ロイヤル・バレエ団芸術監督)に振り付け、1993年に英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団で世界初演されました。
新国立劇場バレエ団では、2012/2013シーズンの開幕公演として
2012年10~11月にビントレー版『シルヴィア』をバレエ団初演し、今回出演する小野さんと福岡さんが主役を務めました。
このときの公演は映像収録され、NHK BS プレミアムシアターでも2013
年3月11日(月)に放送されました。
ギリシャ神話の世界を舞台にしたバレエですが、ビントレー版は、神話を現代を舞台にしたもう一つの物語で包み込み二重構造とすることで、現実味と共感が得られる作品に仕上げられました。

「くるみ割り人形」グラン・パ・ド・ドゥ

■振付:ピーター・ライト Peter Wright/レフ・イワノフ Lev Inavov版に基づく
■音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー Pyotr Il’yich Tchaikovsky
■出演:ヤスミン・ナグディ、平野亮一
■作品について:
チャイコフスキー作曲による三大バレエの一つで、1892年に
マリインスキー劇場で初演されました。
ピーター・ライトは英国ロイヤル・バレエ団とバーミンガム・ロイヤル・バレエ団の二つのロイヤル・バレエ団のために異なる演出により制作しています。

ビデオメッセージ

「くるみ割り人形」グラン・パ・ド・ドゥの上演を終えるとスクリーンがセットされ、吉田 都さんに縁の深い4人からのビデオメッセージが上映されます。
新国立劇場バレエ団の大原永子芸術監督、元バーミンガム・ロイヤル・バレエ団芸術監督・振付家のデヴィッド・ビントレー、英国ロイヤル・バレエスクールの同級生でありバーミンガム・ロイヤル・バレエ団時代にはパートナーとして踊ったケヴィン・オヘア英国ロイヤル・バレエ団芸術監督、そして最初に吉田 都さんの才能を見出し育てたバーミンガム・ロイヤル・バレエ団名誉監督のピーター・ライトからのメッセージです。
ハンカチを用意することをお勧めします。(ToT)

「ミラー・ウォーカーズ」から【吉田都出演】

■振付:ピーター・ライト Peter Wright
■音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー Pyotr Il’yich Tchaikovsky
■振付指導:デニス・ボナー

■出演:吉田 都、イレク・ムハメドフ
■作品について:
1961年、ピーター・ライトはジョン・クランコが芸術監督に就任したシュツットガルト・バレエ団においてバレエマスター・振付家に就任しています。
「ミラー・ウォーカーズ The Mirror Walkers」は、1963年4月23日にシュツットガルト・バレエ団により世界初演されました。
英国ロイヤル・バレエ団では、1971年12月14日に英国ロイヤル・オペラ・ハウスで初演されています。
ほとんどなじみのない作品ですが、この作品を選んだ理由を吉田 都さんは「とりわけトウシューズで踊ることが好きでした。『最後もやはりトウシューズで』と英国ロイヤル・バレエ団時代からの大切なパートナーであるイレク・ムハメドフと話し合い、ライトの若い頃の作品『ミラー・ウォーカーズ』のしっとりとしたパ・ド・ドゥを、4つ目の演目に選びました。」と記しています。(引用「吉田都引退公演パンフレット」)
作品の内容は、公演パンフレットによると「一人の少女が、バレエスタジオの鏡に向かいレッスンしていると、見知らぬ青年の姿が現れる。少女はいつしか鏡の中に入っていき、その永遠の世界に閉じ込められたダンサーたちの存在を知る。そのダンサーたちがやがて動き出し―」というものです。(引用「吉田都引退公演パンフレット」)

 

「『NHKバレエの饗宴』特別企画 吉田都引退公演 Last Dance」会場の様子

会場には、吉田 都さんが実際に着用した衣装や髪飾り、トゥシューズなどが展示されました。

吉田都さんが実際に着用した衣装の展示

吉田都さんが実際に着用した衣装の展示(右側から2番目のジュリエットの衣装は、英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルとしての最後の舞台となった日本公演「ロメオとジュリエット」で着たドレスです)

引退公演会場の新国立劇場 オペラパレス ホワイエでは、吉田都さんの最新刊『吉田都 永遠のプリンシパル』(吉田 都 著/河出書房新社刊)が2019年8月9日(金)の発売に先駆けて販売されました。
会場販売分は限定ポストカード入りです。

『吉田 都 永遠のプリンシパル』と限定ポストカード

 

 

また、引退公演初日である8月7日(水)には、吉田 都さんが新国立劇場バレエ団芸術監督就任第一作目となる演目が発表され、早くもチラシが配布されました。
気になる第一作目は、ピーター・ライト版『白鳥の湖』で新国立劇場バレエ団2020/2021シーズンの開幕を飾る公演として2020年10月に上演されます。
<速報>吉田都の芸術監督就任第一作目演目決定!

吉田都 新国立劇場バレエ団芸術監督就任第一作目 ピーター・ライト版『白鳥の湖』

「『NHKバレエの饗宴』特別企画 吉田都引退公演 Last Dance」関連リンク

吉田都さん公式Facebook
終演後の記念写真とメッセージ投稿があります。

ステージナタリー
公演レポートとカーテンコールの写真が掲載されています。

バレエチャンネル(8/12追加)
【レポート】吉田都引退公演「Last Dance ―ラストダンス―」

たくさんの写真、詳細な公演レポートが掲載されています。

バレエチャンネル(11/24追加)
【ロングインタビュー】吉田 都「引退までの日々のこと。そしていま、これからのこと。」
引退公演の10カ月前から密着したドキュメンタリー番組「LAST DANCE ~バレリーナ吉田都 引退までの闘いの日々~」の放送を前に行われたインタビューが掲載されています。

「『NHKバレエの饗宴』特別企画 吉田都引退公演 Last Dance」公式サイト
公式情報は公式サイトでご確認を!

 

最後に

吉田都さんの引退公演は、チケット発売開始後、わずか10分で完売し、予想通りにプレミアムチケットとなりました。
チケットを入手できずに涙を飲んだファンは数え切れません!
皆さん、テレビで放送される日を待ち望んでいましたね!

吉田 都さんのダンサー引退について、「まだまだ踊れるのに」「もっと踊る姿を観たい」と思っているファンはとても多いと思います。
しかし、吉田 都さんがダンサーの引退を決意した背景には、2020年9月から新国立劇場 舞踊部門の芸術監督に就任するという事情があります。
「『NHKバレエの饗宴』特別企画 吉田都引退公演 Last Dance」の出演者会見やインタビューなどでもそのことに触れていますが、公演パンフレットには次のように記されています。
「2020年9月から新国立劇場舞踊部門の芸術監督の仕事を引き受けるうえで、これから勉強しなくてはいけないこと、準備しなくてはいけないことがたくさんあります。そのことを考えると、このタイミングでダンサーとしての活動から離れ、その仕事に専念することが、私の大好きなバレエにより貢献できる道だと思い、現役引退を決めました。」(引用「吉田都引退公演パンフレット」)

吉田 都さんの踊りが見られなくなることは本当に残念なことですが、芸術監督の仕事に専念しバレエに貢献するために現役を引退する決意をした心意気に感服いたしました。
『ダンスマガジン』2019年8月号(新書館)では吉田 都さんの引退直前特集が組まれ、ご本人のインタビューでは、これからのビジョンについても語られています。
もちろん、現段階で公表できるものは限られているようですが、日本のバレエの現状や
ダンサーを取り巻く環境をしっかりと認識されていて、吉田 都さんの経験を生かして理想形に近づけていくことを考えていらっしゃるようです。
また、かつての同僚でありディレクター(監督)業の先輩でもある、英国ロイヤル・バレエ団芸術監督のケヴィン・オヘア、イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)芸術監督のタマラ・ロホからは「自分のところに来て、ディレクターの仕事を勉強したらどうか」と誘ってもらっているとも言います。(引用『ダンスマガジン』2019年8月号)

新国立劇場バレエ団の芸術監督に就任したら、踊りの技術面での貢献が中心になるのかと思っていましたが、それをはるかに超える広い範囲で仕事をされる考えをお持ちであることを知り、とても心強く思いました。
吉田 都さんは、著書『バレリーナ 踊り続ける理由』(河出文庫)のなかで、「観客も舞台を創る」と記されています。
都さんの踊りが見られなくなることはとても残念ですが、都さんの心意気に応えるためにも「観客」として、舞台と
さらに真剣に向き合う決意を新たにしました。

吉田 都さんのこれから

2018年9月1日~2020年8月31日(任期2年):新国立劇場 舞踊部門 芸術参与
2020年9月1日~2024年8月31日(任期4年):新国立劇場 舞踊部門 芸術監督(予定)
吉田 都さんが新国立劇場バレエ団芸術監督に就任後、最初のシーズンとなる2020/2021シーズン開幕公演はピーター・ライト版『白鳥の湖』になることが発表されています。
なお、2020/2021シーズン ラインアップは2020年1月中旬ころに発表予定です。

『NHKバレエの饗宴』特別企画 吉田都引退公演 Last Dance」関連ドキュメンタリー番組
「LAST DANCE ~バレリーナ吉田都 引退までの闘いの日々~」【10/30追記】

吉田 都さんのダンサー引退までの10か月を追ったドキュメンタリー番組の放送が決まりました!
■日時・チャンネル:
2019年11月24日(日)22:00~(NHK BS1)
2019年11月30日(土)10:00~(NHK BS1)【11/23追記】

2019年12月14日(土)15:05~(NHK 総合テレビ)
2019年12月29日(日)15:45~(NHK BS4K)

【TV】ドキュメンタリー「LAST DANCE~バレリーナ吉田都 引退までの闘いの日々」(NHK BS1スペシャル)《2022年6月23日(木)再放送》
2019年8月7日(水)・8日(木)の引退公演でバレエ・ダンサーを引退した吉田 都さんの引退までの300日間を追ったドキュメンタリー番組が、...