新国立劇場バレエ団は、2020年1月12日（日）～13日（月・祝）の3日間、東京・初台の新国立劇場 オペラパレスにて新春恒例のガラ公演『ニューイヤー・バレエ』を上演します。
バランシン『セレナーデ』、牧阿佐美版『ライモンダ』よりパ・ド・ドゥ、『海賊』よりパ・ド・ドゥそして2018年に上演した『不思議の国のアリス』が大好評だったクリストファー・ウィールドンの『DGV Danse à Grande Vitesse ©』を日本初演します。
新国立劇場バレエ団『ニューイヤー・バレエ』
新国立劇場バレエ団『ニューイヤー・バレエ』 公演概要
■日程：2020年1月11日（土）14:00／1月12日（日）14:00／1月13日（月・祝）14:00（開場は開演の45分前）
■会場：新国立劇場 オペラパレス（京王新線・都営新宿線「初台駅」中央口直結）
■予定上演時間：約2時間（休憩含む）
■チケット：
S席11,000円／A席8,800円／B席6,600円／C席4,400円／D席3,300円（10%税込）
【イベント】1月12日（日）14:00公演の終演後に「オペラパレスバックステージツアー」が実施されます。（応募多数の場合は抽選）
■公式サイト：ニューイヤー・バレエ
新国立劇場バレエ団『ニューイヤー・バレエ』
プログラム・キャスト
■指揮：マーティン・イェーツ
■管弦楽：東京交響楽団
『セレナーデ』
■音楽：ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
■振付：ジョージ・バランシン
■出演：
寺田亜沙子、柴山紗帆、細田千晶、井澤 駿、中家正博
渡辺与布、飯野萌子、川口 藍、中田実里、赤井綾乃、今村美由起、加藤朋子、菊地飛和、北村香菜恵、小村美沙、関 晶帆、中島春菜、原田舞子、土方萌花、廣川みくり、山田歌子、横山柊子
宇賀大将、清水裕三郎、趙 載範、浜崎恵二朗
「見る音楽」とも評されるバランシンの代表作の一つで、新国立劇場バレエ団では2007年初演しています。
バランシン作品の中では『シンフォニー・イン・C』『テーマとヴァリエーション』などの上演がありましたが、『セレナーデ』の上演は久しぶりなのではないでしょうか。
『ライモンダ』よりパ・ド・ドゥ
■音楽：アレクサンドル・グラズノフ
■振付：マリウス・プティパ
■改訂振付・演出：牧阿佐美
■出演：
【1月11日（土）14:00】小野絢子、福岡雄大
【1月12日（日）14:00】小野絢子、福岡雄大
【1月13日（月・祝）14:00】米沢 唯、渡邊峻郁
『ライモンダ』はガラ公演やコンテストなどでよく見かける割には全幕を見る機会が少ないように思います。
新国立劇場バレエ団でも牧阿佐美版をレパートリーとしていますが、2009年2月以来、しばらく上演から遠ざかっています。
当時は、スヴェトラーナ・ザハロワ＆デニス・マトヴィエンコ、寺島ひろみ＆貝川鐵夫、本島美和＆山本隆之、川村真樹＆碓氷悠太の4組で上演していますが、10年以上が過ぎ、この公演を経験しているダンサーもかなり減ってきていますね。
このとき、小野絢子さんはクレメンス役などで出演しています。
『ライモンダ』の全幕上演を待ち焦がれているファンやダンサーは少なくないのではないでしょうか。
ちなみに、スヴェトラーナ・ザハロワ＆デニス・マトヴィエンコが主演した公演は、映像化され、『バレエ名作物語 Vol.2 ライモンダ 新国立劇場バレエ団 オフィシャルDVD BOOKS』が世界文化社から発行されています。
『海賊』よりパ・ド・ドゥ
■音楽：リッカルド・ドリーゴ
■振付：マリウス・プティパ
■出演：木村優里、速水渉悟
ガラ公演で人気の超絶技巧を駆使した演目を木村優里さんと速水渉悟さんが踊ります。
技術に定評のあるお二人ですが、二人のパートナリングにも注目です。
【11/28追記】新国立劇場公式サイトの公演関連ニュースで作品について紹介する記事が公開されました。
→ バレエ作品紹介：「ニューイヤー・バレエ」『ライモンダ』『海賊』よりパ・ド・ドゥ
『DGV Danse à Grande Vitesse ©』
■音楽：マイケル・ナイマン
■振付：クリストファー・ウィールドン
■美術・衣裳：ジャン＝マルク・ピュイサン
■照明：ジェニファー・ティプトン
■出演：
第1区 本島美和、中家正博
第2区 小野絢子、木下嘉人
第3区 米沢 唯、渡邊峻郁
第4区 寺田亜沙子、福岡雄大
池田理沙子、木村優里、奥田花純、玉井るい、広瀬 碧、益田裕子、朝枝尚子、廣田奈々
井澤 諒、福田圭吾、速水渉悟、原 健太、小柴富久修、中島駿野、中島瑞生、渡邊拓朗
2018/2019シーズンのオープニングを飾り、連日満員御礼の大盛況だった『不思議の国のアリス』を振り付けたクリストファー・ウィールドンの作品を日本初演。
『DGV Danse à Grande Vitesse ©』は、フランスの高速鉄道TGVのパリ－リール間開通を記念してマイケル・ナイマンが作曲した『MGV（高速音楽）』に振り付けられました。
英国ロイヤル・バレエとニューヨーク・シティ・バレエ（NYCB）では、それぞれのYouTube公式チャンネルで『DGV Danse à Grande Vitesse ©』を紹介する動画を公開しています。
新国立劇場バレエ団では今回が初演のため映像記録はありませんので、ロイヤルとNYCBの映像で作品の雰囲気を予習してみてください。
Christopher Wheeldon and Jean-Marc Puissant on Danse à grande vitesse (DGV)
NYC Ballet’s Gretchen Smith on DGV: Danse à Grande Vitesse
【11/15追記】新国立劇場公式サイトの公演関連ニュースで作品について紹介する記事が公開されました。
バレエ作品紹介：「ニューイヤー・バレエ」『DGV Danse à Grande Vitesse ©』
【1/9追記】「バレエチャンネル」に『DGV』のリハーサルと振付指導者のインタビュー映像が公開されました。
『不思議の国のアリス』初演時にも振付指導を担当されたジェイソン・ファウラーさんが『DGV』でも振付指導を行っており、また、作品についても紹介してくれています。
【動画レポート】新国立劇場バレエ団 ウィールドン振付「DGV」リハーサル＆振付指導者インタビュー
「ニューイヤー・バレエ」スペシャルプレゼント企画【12/9追記】
ダンサーのサイン入りオリジナルグリーティングカードをなんと(ﾟдﾟ)！来場者全員にプレゼントするそうです！
サインは日替わりで、次の通り、各日5名ずつとなるそうです！
■1月11日（土）
奥村康祐、小野絢子、福岡雄大、柴山紗帆、中家正博
■1月12日（日）
井澤 駿、木村優里、寺田亜沙子、速水渉悟、細田千晶
■1月13日（月・祝）
本島美和、米沢 唯、渡邊峻郁、池田理沙子、木下嘉人
公式サイトのニュース → 「ニューイヤー・バレエ」スペシャルプレゼント企画決定！
「ニューイヤー・バレエ」テレビ放送予定【12/27追記】
新国立劇場バレエ団「ニューイヤー・バレエ」が1月中旬の上演から約1か月後には、NHK BS プレミアムシアターにてテレビ放送されることが決まりました。
■日程：2020年2月17日（月）【2月16日（日）深夜】00:00～
■チャンネル：NHK BS プレミアム
■放送内容：
◇本日の番組紹介
◇新国立劇場バレエ団『ニューイヤー・バレエ』
◇アン・デア・ウィーン劇場公演 歌劇『ハルカ』
■収録予定：2020年1月11（土）・12日（日）
■公式サイト：https://www4.nhk.or.jp/premium/
最後に
今回は、新春にふさわしい華やかで多彩なバレエを上演する新国立劇場バレエ団の新春恒例ガラ公演を紹介しました。
上演されるのは4演目ですが、特色が異なる作品で、また、クリストファー・ウィールドン作品の日本初演もあり、新年早々とても興味深い組み合わせだと思います。
また、中家正博さんが2演目に出演することにも注目です！
しばらく、目立たなかったようには感じていましたが、実は2017/2018シーズンに右肩完全脱臼により手術をされていたそうです。
『新国立劇場バレエ団 2019/2020 シーズン バレエ プログラム』（公益財団法人 新国立劇場運営財団 発行）の中で告白しています。
2020年5月の新国立劇場バレエ団『ドン・キホーテ』公演では柴山紗帆さんとペアを組んで主演することも決まっており、怪我は完全に克服されたように思います。
『ドン・キホーテ』といえば、速水渉悟さんがバジル役で新国立劇場バレエ団での主演デビューすることが決まっています。
今回の『ニューイヤー・バレエ』では木村優里さんとのペアで『海賊』のパ・ド・ドゥを踊りますが、主演デビューを前に超絶技巧で会場を沸かせてくれることが期待できます。
様々な点で話題性も高い新国立劇場バレエ団『ニューイヤー・バレエ』で、2020年のバレエ鑑賞初めはいかがでしょうか。
幸先良いスタートが切れそうですよ！