【TV】チューリヒ・バレエ『くるみ割り人形とねずみの王様』(NHK BS プレミアムシアター 2019年12月23日(月)【22日(日)深夜】)

2019年12月23日(月)【12月22日(日)深夜】00:20からのNHK BS プレミアムシアターでは、チューリヒ・バレエ『くるみ割り人形とねずみの王様』を放送します。(再放送)
E.T.A.ホフマンの原作に、より忠実に振り付けられたといわれる作品で、一般的なバレエ『くるみ割り人形』とは趣の異なる作品になっています。
2018年12月にプレミアムシアターで放送されるや大きな反響を呼んだ話題作で、2019年11月にはDVD/Blu-rayも発売されています。

チューリヒ・バレエ『くるみ割り人形とねずみの王様』(全2幕)
NHK BS プレミアムシアター

クリスティアン・シュプック『くるみ割り人形とねずみの王様』(全2幕)について

バレエ『くるみ割り人形』はドイツのロマン主義作家E.T.A.ホフマンの原作をフランスの小説家アレクサンドル・デュマ・ペールとアレクサンドル・デュマ・フィスの父子によるフランス語版をもとにマリウス・プティパがバレエの台本を書きました。
クリスティアン・シュプックのバレエは幻想性が失われてしまったデュマ/プティパの台本から距離を置いてホフマンの原作に立ち返り、演目名も原作通りに『くるみ割り人形とねずみの王様』に戻しています。
そして、原作の中でこの話の背景としてドロッセルマイヤーが子供たちに話す「醜い姿に変えられてしまうピルリパート姫のお話」も台本に入れています。

バレエ『くるみ割り人形』は様々な解釈から多くの改訂版が生み出されました。
そのもととなったのはデュマ/プティパの台本ですが、クリスティアン・シュプックはさらに遡り、E.T.A.ホフマンの原作を基に発展させた独自の世界観によるバレエです。

Trailer – Nussknacker und Mausekönig – Ballett Zürich
(YouTube / Opernhaus Zürich 公式チャンネル)

Trailer – Nussknacker und Mausekönig – Ballett Zürich

NHK BS プレミアムシアター 2019年12月23日(月)【12月22日(日)深夜】放送概要

■放送日時:2019年12月23日(月)【12月22日(日)深夜】00:20~
■放送チャンネル:NHK BS プレミアム
■放送内容:
◇本日の番組紹介(0:20:00~0:22:30)
◇クリスマス・オラトリオ 全曲演奏会(0:22:30~2:54:00)
◇チューリヒ・バレエ『くるみ割り人形とねずみの王様』(全2幕)【再放送】(2:56:30~4:50:00)

チューリヒ・バレエ『くるみ割り人形とねずみの王様』(全2幕)【再放送】 放送概要

『くるみ割り人形とねずみの王様』(全2幕)
Nussknacker und Mausekönig

■原作:E.T.A.ホフマン E.T.A. Hoffmann
■振付:クリスティアン・シュプック Christian Spuck
■音楽:チャイコフスキー Pjotr Tschaikowski

■出演:
ドロッセルマイヤー:ドミニク・スラウコフスキー(Dominik Slavkovský)
マリー:ミシェル・ウィレムス(Michelle Willems)
フリッツ:ダニエル・マリガン(Daniel Mulligan)

くるみ割り人形/王子/ドロッセルマイヤーのおい:ウィリアム・ムーア(William Moore)
ピエロ:イェン・ハン(Yen Han a.G.)/マシュー・ナイト(Matthew Knight)
ピエロ(アコーデオン):イナ・カレハス(Ina Callejas)
ピルリパート姫:ジュリア・トネッリ(Giulia Tonelli)
マウゼリンクス夫人:メリッサ・リグルゴ(Mélissa Ligurgo)
ねずみの王様:コーエン・エイチサン・デュガス(Cohen Aitchison-Dugas)
雪の女王:エレナ・ヴォストロティナ(Elena Vostrotina)
雪の王:ヤン・カシェ(Jan Casier)
金平糖の精:ヴィクトリナ・カピトノワ(Viktorina Kapitonova)
花のワルツ(ソロ):アンナ・ハジムナ(Anna Khamzina)/アレグザンダー・ジョンズ(Alexander Jones) ほか

チューリヒ・バレエ団 Ballett Zürich
チューリヒ・ジュニア・バレエ団 Junior Ballett

■合唱:
チューリヒ歌劇場女声合唱団 SoprAlti der Oper Zürich
チューリヒ歌劇場児童合唱団 Kinderchor der Oper Zürich
■管弦楽:フィルハーモニア・チューリヒ Philharmonia Zürich
■指揮:ポール・コネリー Paul Connelly

■収録:2018年4月13・15日 チューリヒ歌劇場(スイス)

チューリヒ・バレエ団 Ballett Zürich

スイス最大のプロのバレエ団であるチューリヒ・バレエ団は2012/13シーズンからクリスティアン・シュプック芸術監督が率いています。
Nicholas Beriozoff、パトリシア・ニアリー(Patricia Neary)、ウヴェ・ショルツ(Uwe Scholz)、Bernd Bienert らが芸術監督を務め、1996年から2012年まで芸術監督を務めたスイス人振付家のハインツ・シュペルリ(Heinz Spoerli)によってヨーロッパ有数のカンパニーへと急成長しました。

ドイツ人振付家クリスティアン・シュプックによる指揮のもとに伝統を確立させ、革新的な振付により伝統的な物語バレエを発展させています。
また、ウィリアム・フォーサイス(William Forsythe)、ポール・ライトフット&ソル・レオン(Paul Lightfoot, Sol León)、ダグラス・リー(Douglas Lee)、マーティン・シュレプファー(Martin Schläpfer)、イリ・キリアン(Jiří Kylián)、ウェイン・マクレガー(Wayne McGregor)、マルコ・ゲッケ(Marco Goecke)、エドワード・クラッグ(Edward Clug)、マッツ・エク(Mats Ek)、クリスタル・パイト(Crystal Pite)などの現代のコンテンポラリーダンスを牽引する世界的に著名な振付家たちにより、レパートリーを拡充させています。

クリスティアン・シュプック Christian Spuck
(チューリヒ・バレエ芸術監督/振付家)

メルヘン街道でも有名なドイツ中西部のヘッセン州中部の都市マールブルク(Marburg)出身。
ドイツ・シュツットガルトのジョン・クランコ・バレエ学校(John Cranko Schule)で学び、ヤン・ロワース&ニードカンパニー(Jan Lauwers’ Needcompany)、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル・アンサンブル・ローザス(Anne Teresa de Keersmaeker’s Ensemble Rosas)でダンサーとしてのキャリアをスタート。
1995年にシュツットガルト・バレエ団に入団し、2001年から2012年までは常任振付家として活動。
2012/13シーズンからチューリヒ・バレエの芸術監督。
受賞歴も多く、2019年には、2018年10月にチューリヒで初演された『Winterreise(冬の旅)』でブノワ賞を受賞。

ドミニク・スラウコフスキー Dominik Slavkovský
(ドロッセルマイヤー)

スロバキア出身。
ブラチスラバ・ダンス・コンサバトリー(Bratislava Dance Conservatory)で学び、ブラチスラバのスロバキア国立劇場(Slovak National Theatre)で5年間踊る。
2014/15シーズンからチューリヒ・バレエ団に入団。
クリスティアン・シュプック作品のほか、ジョージ・バランシン(
George Balanchine)、ウヴェ・ショルツ、アレクセイ・ラトマンスキー(Alexei Ratmansky)、イリ・キリアン、ウィリアム・フォーサイス、ハンス・ファン・マーネン(Hans van Manen)、ナチョ・ドゥアト(Nacho Duato)、マルコ・ゲッケ、エドワード・クラッグ、ジェームズ・クデルカ(James Kudelka)、ウラジーミル・マラーホフ(Vladimir Malakhov)らの作品に出演。

ミシェル・ウィレムス Michelle Willems
(マリー)

フランス出身
ボリショイ・バレエ・アカデミー(Bolshoi Ballet Academy)、アトリエ・ルードラ・べジャール・ローザンヌ(Atelier Rudra-Béjart in Lausanne)で学び、チューリヒ・ジュニア・バレエ団を経て2016/17シーズンからチューリヒ・バレエ団に入団。
クリスティアン・シュプック作品のほか、ウィリアム・フォーサイス、イリ・キリアン、マルコ・ゲッケ、クリスタル・パイトらの作品に出演。

ウィリアム・ムーア William Moore
(くるみ割り人形/王子/ドロッセルマイヤーのおい)

英国出身。
英国ロイヤル・バレエ・スクールで学び、2005年にシュツットガルト・バレエ団に入団し、2010年にプリンシパルに昇格。
シュツットガルト・バレエ団では、ジョン・クランコ作品のジークフリート(『白鳥の湖』)、レンスキー(『オネーギン』)、ルーセンショー(『じゃじゃ馬ならし』)などのほか、アルマン(ジョン・ノイマイヤー『椿姫))、レオンス(クリスティアン・シュプック『レオンスとレーナ』)、コーラス(フレデリック・アシュトン『ラ・フィーユマルガルデ』)などを踊る。

2012/13シーズンからチューリヒ・バレエ団ファースト・ソリスト(最高位)。
主要な役としてロミオ(クリスティアン・シュプック『ロミオとジュリエット』)、ヴロンスキー(『アンナ・カレーニナ』)などを踊り、エドワード・クラッグ、マルコ・ゲッケ、ウェイン・マクレガー、ソルレオン&ポール・ライトフット、ダグラス・リー、イリ・キリアンらの作品にも出演。

チューリヒ・バレエ団所属の日本人ダンサー
前田明里 Meiri Maeda
(マリーの友人)

現在、チューリヒ・バレエ団には日本人ダンサーとしては前田明里(まえだ・めいり)さんが所属しています。
NHK BSプレミアムシアターで放送される舞台にはマリーの友人役として出演していますが、マリー役で主演したこともあります!

岡本信子バレエアカデミー(大阪府茨木市)出身。
キーロフ・アカデミー・オブ・バレエ( Kirov Academy of Ballet,Washington D.C.)、モナコ・プリンセス・グレース・ダンスアカデミー(Académie Princesse Grace in Monte-Carlo)で学び、チューリヒ・ジュニア・バレエ団を経て、2016/17シーズンからチューリヒ・バレエ団に入団。
レパートリーは、マリー、マリーの友人(クリスティアン・シュプック『くるみ割り人形とねずみの王様』)、
ウィリアム・フォーサイス『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド(In the Middle, Somewhat Elevated)』、四羽の白鳥(アレクセイ・ラトマンスキー『白鳥の湖』)、クリスタル・パイト『Emergence』、イリ・キリアン『Bella Figura』などがあります。

コメント

  1. 城希依子 より:

    チューリヒバレエくるみ割り人形とネズミの王様の再放送をお願いします。
    12月23日10分だけしか観られず、とても楽しかったのでショックです。
    よろしくお願いします。