K-BALLET COMPANY 2021-2022シーズンのカンパニーメンバーを発表

Kバレエ カンパニーは2021年9月1日に2021-2022シーズンのカンパニーメンバーを発表し、プリンシパル矢内千夏さんの退団、バレエ・マスター伊坂文月さんのゲストアーティストへの移行も併せて発表されました。

飯島望未さんは8月にプリンシパル・ソリストとして入団し、杉野 慧さんと毛利実沙子さんは9月にプリンシパル・ソリストに昇格、戸田梨紗子さんと吉田周平さんは9月にファースト・ソリスト昇格しています。

K-BALLET COMPANY 2021-2022シーズン カンパニーメンバー

プリンシパル・ソリスト

・飯島望未(いいじま・のぞみ)
・杉野 慧(すぎの・けい)
・毛利実沙子(もうり・みさこ)

元ヒューストン・バレエのプリンシパル、飯島望未さんは2021年に帰国して活動の拠点を日本に移しました。

同年5月にはKバレエ カンパニー『ドン・キホーテ』に主役のキトリ役でゲスト出演し、既にKバレエにおいて主演デビューしていますが、8月にプリンシパル・ソリストとして入団しました。

8月に入団予定であることは発表されていたものの階級は発表されておらず、今回の「2021-2022シーズンのカンパニーメンバー発表」で初めてプリンシパル・ソリストであることが判明しました。

人気はもちろん実力もプリンシパル級との意見も多くプリンシパル・ソリストというのは意外でしたが、穿った見方をすれば、「何かの舞台の終演後に観客の前で熊川哲也芸術監督からプリンシパル昇格を告げる」というサプライズな演出で盛り上げようという魂胆ではないかと考えてしまいます。(笑)

飯島望未さんは、2021年10月にBunkamuraオーチャードホール(東京)で上演される『シンデレラ』及び2021年12月にBunkamuraオーチャードホールとフェスティバルホール(大阪)で上演される『くるみ割り人形』での主演、2022年1月にBunkamuraオーチャードホール(東京)で上演されるトリプル・ビルのうち『FLOW ROUTE 222』に出演することが決まっています。

杉野 慧さんと毛利実沙子さんのお二人は2021年5月22日(土)に上演されたK-BALLET COMPANY SPRING 2021『ドン・キホーテ』で主演し、カーテンコール後の舞台上において熊川哲也芸術監督から2021-2022シーズンからプリンシパル・ソリストへ昇格することが告げられていました。

2021年12月にBunkamuraオーチャードホールとフェスティバルホール(大阪)で上演される『くるみ割り人形』では、杉野 慧さんはドロッセルマイヤー役で、毛利実沙子さんは雪の女王役で出演予定です。

また、2022年1月にBunkamuraオーチャードホール(東京)で上演されるトリプル・ビルでは、杉野 慧さんは『クラリモンド~死霊の恋~』全編のセラピオン役と『シンプル・シンフォニー』に出演予定で、毛利実沙子さんは『シンプル・シンフォニー』に出演予定です。

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ファースト・ソリスト

・戸田梨紗子(とだ・りさこ)
・吉田周平(よしだ・しゅうへい)

戸田梨紗子さんは広島県出身で、2012年6月にKバレエ カンパニーにアパレンティスとして入団し、同年10月にアーティスト、2015年8月にファースト・アーティスト、2017年9月にソリスト、2021年9月にファースト・ソリストに昇格しました。

吉田周平さんは福井県出身で、2010年にハンガリー国立バレエアカデミーに留学し、ルーマニアのブカレスト国立歌劇場バレエ、アメリカのタルサバレエを経て2020年11月にKバレエ カンパニーにソリストとして入団し、2021年9月にファースト・ソリストに昇格しました。

戸田梨紗子さんは、2022年1月にBunkamuraオーチャードホール(東京)で上演されるトリプル・ビルでは、『シンプル・シンフォニー』に出演予定です。

吉田周平さんは2021年12月にBunkamuraオーチャードホールで上演される『くるみ割り人形』では雪の王役で、2022年1月にBunkamuraオーチャードホール(東京)で上演されるトリプル・ビルでは、『クラリモンド~死霊の恋~』全編のロミュオー役と『シンプル・シンフォニー』に出演予定です。

ソリスト

・岩井優花(いわい・ゆうか)
・萱野望美(かやの・のぞみ)
・本田祥平(ほんだ・しょうへい)
・山田夏生(やまだ・なつき)

岩井優花さんは、2021年4月にKバレエ カンパニーにソリストとして入団しています。

萱野望美さんと本田祥平さんが2021年9月にソリストに昇格しました。

本田祥平さんは2021年12月にBunkamuraオーチャードホールで上演される『くるみ割り人形』では雪の王役で出演予定です。

山田夏生さんは2022年1月にソリストとして入団予定で、2022年1月にBunkamuraオーチャードホール(東京)で上演されるトリプル・ビルでは、『シンプル・シンフォニー』に出演予定です。

ファースト・アーティスト

・栗原 柊(くりはら・しゅう)
・辻 梨花(つじ・りか)

アーティスト

・島村 彩(しまむら・あや)
・世利万葉(せり・かずは)
・長尾美音(ながお・みね)
・細田誉翔(ほそだ・たかと)

バレエ・マスター

・西野隼人(にしの・はやと)
・酒匂 麗(さこう・れい)

2008年から2013年までKバレエ カンパニーに在籍していた元ソリストの西野隼人さんと2008年にKバレエ カンパニーに入団し2017年9月にファースト・ソリストに昇格して活躍されていた酒匂 麗さんのお二人が、2021年9月にKバレエ カンパニーのバレエ・マスターに就任されました。

なお、前任のバレエ・マスターだった伊坂文月(いさか・ふづき)さんは、2021-2022シーズンよりゲストアーティストとして活動します。

退団

プリンシパル 矢内千夏(やない・ちなつ)

プリンシパルの矢内千夏さんは、一身上の都合により2021年8月末をもって退団されたことが発表されました。

出演を予定されていた2021年10月の『シンデレラ』、12月の『くるみ割り人形』、2022年1月の『クラリモンド~死霊の恋~』については全て降板しキャストも変更されました。

矢内さんは群馬県出身で、Kバレエ スクールで学び、2015年にKバレエ カンパニーに入団し、2018年12月上演の『くるみ割り人形』に主演し、プリンシパルに昇格しました。

2020年7月22日には急な体調不良を理由に一定期間の療養が発表されましたが、2021年10月上演の『シンデレラ』において復帰することが決まり、多くのファンが舞台で輝く矢内さんの姿を心待ちにしていたところです。

『クラリモンド~死霊の恋~』のクラリモンド役は、かつて矢内さんが踊ってみたい役として挙げられていましたが、2022年1月の公演でキャスティングされていましたが実現できなかったこともとても残念です。

Kバレエの生え抜き若手ダンサーのエースとして熊川哲也芸術監督やファンから期待されていただけに、今回の退団発表は大きな衝撃でした。

退団理由は明かされていませんが、若く才能豊かなダンサーであることは誰もが認めるところであり、遠くない将来、舞台に戻ってきていただけることを願って止みません。

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