【TV】ラン国立歌劇場バレエ「アリス」、パリ・オペラ座 歌劇「イオランタ」/バレエ「くるみ割り人形」 が2022年12月18日(日)放送のNHK BS プレミアムシアターに登場

2022年12月18日(日)23:20から放送されるNHK BS プレミアムシアターに、ラン国立歌劇場バレエ「アリス」とパリ・オペラ座 歌劇「イオランタ」/バレエ「くるみ割り人形」が登場します。

新作を精力的に発表しているフランスのラン国立歌劇場バレエによる「アリス」は、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』を基にしたダンス公演で、パリ・オペラ座 歌劇「イオランタ」/バレエ「くるみ割り人形」はチャイコフスキーが作曲したオペラとバレエを一体化させたという斬新な演出で、マリオン・バルボーやステファン・ビュリョンらパリ・オペラ座バレエのダンサーが好演しています。

プレミアムシアター
2022年12月18日(日)の放送内容

放送概要
■日程:2022年12月18日(日)23:20~28:12(19日04:12)
■チャンネル:NHK BS プレミアム
■内容:
◇本日の番組紹介(23:20:00~23:23:30)
◇ラン国立歌劇場バレエ「アリス」(23:23:30~24:58:30)
◇パリ・オペラ座 歌劇「イオランタ」/バレエ「くるみ割り人形」【再放送】(24:59:30~28:12:00)
公式サイト

ラン国立歌劇場バレエ「アリス」
The Opéra national du Rhin Ballet
Dance Alice

フランスのラン国立歌劇場バレエによる『アリス』は、1865年に書かれたルイス・キャロルの児童小説『不思議の国のアリス』を基にしたダンス公演です。

米国のミニマル・ミュージックの旗手とも評される現代音楽の巨匠フィリップ・グラスによるオリジナル音楽を用い、振付家のアミール・ホセインプールとジョナサン・ルンが『不思議の国のアリス』の幻想的な世界を新たに解釈し直し再構築しました。

日本人ダンサーの清水 凌さんがチェシャ猫役で出演しており、清水さんの活躍にも注目です。

清水 凌さんは1993年、千葉県出身で、モナコ・プリンセス・グレース・バレエアカデミー等で学び、カナダ・アルバータ・バレエ、レ・グラン・バレエ・カナディアンを経て2019年にラン国立歌劇場バレエに入団しています。

ルイス・キャロルの児童小説『不思議の国のアリス』は、ディズニー映画をはじめ、あらゆる分野のアーティストを触発し、バレエでは英国ロイヤル・バレエや日本の新国立劇場バレエ団がレパートリーとしているクリストファー・ウィールドン振付『不思議の国のアリス』がとくに有名で、原作の世界観をとてもよく再現している印象を受けます。

ラン国立歌劇場は、ストラスブールのオペラ部門、ミュールーズのバレエ部門、コルマールの若手オペラ歌手のトレーニング部門で構成されており、バレエ部門は古典の再演のみならず積極的に新作を上演することを使命としています。

アミール・ホセインプールとジョナサン・ルンは、日本ではほとんど紹介されていない振付家で、どのような作品に仕上げられているのかとても楽しみです。

この機会にいろいろな作品と見比べてみると新たな発見がありそうです。

【参考動画】BALLET | Alice | BANDE-ANNONCE “Suivez le Lapin Blanc”(YouTube「Opéra national du Rhin」チャンネル)

ラン国立歌劇場バレエ「アリス」
■振付:
 アミール・ホセインプール
 ジョナサン・ルン
■音楽:フィリップ・グラス
■出演:
【アリス/ルイス・キャロル】スニー・メレス
【アリス】シュジー・ビュイソン、モニカ・バルボット、ノエミ・コワン、ジュリエット・ミシェル
【ルイス・キャロル】マルヴィク・シュミット
【白ウサギ】ピエール・エミール・ルミュー・ヴェンヌ
【チェシャ猫】清水 凌
【マッドハッター/ドラァグクイーン・アリス】カウエ・フリアス
【女王】アナ・カリーナ・エンリケス・ゴンザレス
【王子】マラン・ドゥラヴォー
 ほか ラン国立歌劇場バレエ団
■演奏:
【ピアノ】ブルーノ・アンゲラ・ガルシア
【指揮】カレン・カメンセック
【管弦楽】ミュルーズ交響楽団
■収録:2022年2月22・23日 ラン国立歌劇場(フランス/ストラスブール)

パリ・オペラ座 歌劇「イオランタ」/バレエ「くるみ割り人形」

チャイコフスキー作曲による歌劇『イオランタ』、同じくチャイコフスキー作曲によるバレエ『くるみ割り人形』、といったジャンルの異なる二つの作品が一体化された公演で、世界的に活躍しているロシア人のドミートリ・チェルニャコフが演出を手がけました。

『イオランタ』は、目が見えないことを気づかれないように育てられた盲目の姫イオランタの物語を詩情豊かに描いたチャイコフスキー最後のオペラです。

このオペラ『イオランタ』が、『くるみ割り人形』の舞台であるマリーの誕生日に行われた劇中劇として上演され、バレエ『くるみ割り人形』へと繋がるという展開で演出されています。

バレエは、アーサー・ピタ、エドワルド・ロック、シディ・ラルビ・シェルカウイの3人が、それぞれ個性的に振り付けを行ない、マリオン・バルボーとステファン・ビュリョンをはじめ、パリ・オペラ座バレエのダンサーたちが素晴らしい踊りを披露しています。

パリ・オペラ座 歌劇「イオランタ」/バレエ「くるみ割り人形」
■演出・舞台美術:ドミートリ・チェルニャコフ
■振付:
 シディ・ラルビ・シェルカウイ
 エドワルド・ロック
 アーサー・ピタ
■出演:
 ソーニャ・ヨンチェヴァ(イオランタ「イオランタ」)
 アルノルト・ルトコフスキ(ボデモン「イオランタ」)
 マリオン・バルボー(マリー「くるみ割り人形」)
 ステファン・ビュリョン(ボデモン「くるみ割り人形」)
 ほか パリ・オペラ座バレエ
■合唱:
 パリ・オペラ座合唱団
 パリ・オペラ座児童合唱団
■演奏:
【指揮】アラン・アルティノグリュ
【管弦楽】パリ・オペラ座管弦楽団
■収録:2016年3月14・18日 パリ・オペラ座 ガルニエ宮

【参考動画】Iolanta / The Nutcracker – Trailer(YouTube「Opéra national de Paris」チャンネル)