ワガノワ・バレエ・アカデミー「パキータ & ⼈形の精」の舞台映像を収録したDVDが、2022年3月上旬に新書館から発売予定です。
NHKのドキュメンタリーに登場し日本でも大人気のマイケル・ジョージ・バルキジージャ(愛称:ミーシャ)が『パキータ』でリュシアンを演じているファン待望のDVDです。
ワガノワ・バレエ・アカデミー「パキータ & ⼈形の精」
これまでにパブロワやニジンスキー、ヌレエフ、バリシニコフ、マカロワ、ロパートキナ、ヴィシニョーワ、ザハロワなど、多くのスターを輩出してきた世界最高峰のバレエ学校であるワガノワ・バレエ・アカデミーによる2019年の来日公演の舞台映像がDVDになり、2022年3月に発売されます。
収録されている演目は、『パキータ』と『人形の精』の2演目です。
出演者は、現在、アカデミーを卒業してマリインスキー劇場やボリショイ劇場で活躍している、これからの飛躍が期待される未来のスターたちです。
なかでも、ワガノワ・バレエ・アカデミーで学ぶ4人の男子生徒の卒業までの3か月間を追ったドキュメンタリー NHK BS1スペシャル「バレエの王子になる!“世界最高峰”ロシア・バレエ学校の青春」に登場したマイケル・ジョージ・バルキジージャ(マイケル・バルキジヤ/愛称:ミーシャ)が『パキータ』でリュシアンを演じていることも見逃せません。
『パキータ〈グラン・パ〉』
ジプシーの娘パキータとフランス軍士官リュシアンの恋を描いたバレエで、1881年にマリインスキー劇場で全幕版が初演されますが、全幕での上演は途切れて「グラン・パ」のみが上演されていました。
DVDに収録されている舞台はユーリ・ブルラーカが遺された舞踏譜を研究して振り付けられた版で、衣装もオリジナルに近づけられています。
現在、マリインスキー・バレエで活躍中のアレクサンドラ・ヒテーエワがエトワールを演じ、同じくマリインスキーで活躍中のマイケル・ジョージ・バルキジージャがリュシアンを演じています。
『人形の精〈組曲〉』
閉店後、店頭に飾られていた世界各国の人形たちが生命を吹き込まれて動き出し、生き生きと華やかに踊りを繰り広げるバレエで、美しい人形の精と二人のピエロによるパ・ド・トロワが有名です。
ニコライ・レガットとセルゲイ・レガットの兄弟が振り付けて1903年に初演され、1989年には当時のアカデミー校長であるコンスタンチン・セルゲーエフが復活版を振り付けています。
DVDに収録されている舞台は、現在のアカデミー校長であるニコライ・ツィスカリーゼが復活させた「組曲版」です。
人形の精を踊っているリジー・アブサドジャニシビリは、名教師リュドミラ・コワリョーワに師事し、2020年にアカデミーを卒業してマリインスキー・バレエに入団しています。
出演者
『パキータ』
【エトワール】
アレクサンドラ・ヒテーエワ ALEXANDRA KHITEYEVA
(マリインスキー・バレエ/コール・ド・バレエ)
ロシア連邦・タタールスタン共和国の首都カザン出身。
2019年にワガノワ・バレエ・アカデミー(イリーナ・シトニコワのクラス)を卒業し、マリインスキー・バレエに入団。
愛称はサーシャ。
【リュシアン】
マイケル・ジョージ・バルキジージャ MIKHAIL BARKIDZHIDZHA
(マリインスキー・バレエ/コール・ド・バレエ)
米国・イリノイ州のシカゴ出身。
2019年にワガノワ・バレエ・アカデミー(ニコライ・ツィスカリーゼのクラス)を卒業し、マリインスキー・バレエに入団。
NHK BS1スペシャル「バレエの王子になる“世界最高峰”ロシア・バレエ学校の青春」に出演し、テレビを視聴した日本のバレエファンからも注目されています。
愛称はミーシャ。
(NHKでは「マイケル・バルキジヤ」と表記)
【ソリスト1】
アヴィヴァ・ゲルフェルームンドル Aviva Gelfer-Mündl
(ボストン・バレエ II)
第46回ローザンヌ国際バレエコンクール2018で8位に入賞し、スカラシップを得てワガノワ・バレエ・アカデミーに留学。
2020年にワガノワ・バレエ・アカデミー(リュドミラ・コワリョーワのクラス)を卒業し、米国のボストン・バレエ II に入団。
(「アヴィヴァ・ゲルファー=ムンドゥル」と表記されることも)
【ソリスト2】
マリア・チェルニャブスカヤ MARIA CHERNYVSKAYA
(マリインスキー・バレエ/コール・ド・バレエ)
ロシアのノヴォシビルスク出身。
2021年にワガノワ・バレエ・アカデミー(マリア・グリバーノワのクラス)を卒業し、マリインスキー・バレエに入団。
【ソリスト3】
アナスタシア・スミルノワ ANASTASIA SMIRNOVA
(マリインスキー・バレエ/コール・ド・バレエ)
ロシアのサンクトペテルブルク出身。
ワガノワ・バレエ・アカデミー(リュドミラ・コワリョーワのクラス)を卒業。
2020〜2021年の期間はミハイロフスキー・バレエに在籍し、『コッペリア』のスワニルダ、『ドン・キホーテ』のキトリ、『ラ・フィーユ・マルガルデ』のリーズ、ドゥアト版『ラ・バヤデール』のニキヤ、ドゥアト版『くるみ割り人形』のマーシャなど、多くの演目で主演しています。
2021年、マリインスキー・バレエに入団。
『人形の精』
【人形の精】
リジー・アブサドジャニシビリ LIZI AVSADZHANISHVILI
(マリインスキー・バレエ/コール・ド・バレエ)
ジョージアの首都トリビシ出身。
2020年にワガノワ・バレエ・アカデミー(リュドミラ・コワリョーワのクラス)を卒業し、マリインスキー・バレエに入団。
愛称はリーザ。
【ピエロ】
ドミトリー・ソボレフ Dmitry Sobolev
(レオニード・ヤコブソン記念ロシア国立サンクトペテルブルグ・アカデミー・バレエ/コール・ド・バレエ)
【ピエロ】
イワン・ポドデュブニャク Ivan poddubnyak
(ボリショイ・バレエ/コール・ド・バレエ)
DVD概要
『パキータ〈グラン・パ〉』 |
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■音楽:レオン・ミンクス ほか ■振付: マリウス・プティパ ユーリ・ブルラーカ ■キャスト: エトワール:アレクサンドラ・ヒテーエワ リュシアン:マイケル・ジョージ・バルキジージャ ソリスト1:アヴィヴァ・ゲルフェルームンドル ソリスト2:マリア・チェルニャブスカヤ ソリスト3:アナスタシア・スミルノワ |
『人形の精〈組曲〉』 |
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■音楽:ヨーゼフ・バイエル ■振付: ニコライ・レガット セルゲイ・レガット コンスタンチン・セルゲーエフ ニコライ・ツィスカリーゼ ■キャスト: 人形の精:リジー・アブサドジャニシビリ ピエロ:ドミトリー・ソボレフ、イワン・ポドデュブニャク ほか ワガノワ・バレエ・アカデミー |
DVD |
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■収録:2019年 ■価格:4,950円(税込) ■発行:新書館 ■発売:2022年3月上旬(予定) |