【公演】新国立劇場バレエ団『アラジン』(2018/2019シーズン)鑑賞ガイド

新国立劇場バレエ団2018/2019シーズンのラストを飾る『アラジン』が、2019年6月15日(土)から東京・新国立劇場と富山・オーバード・ホールにて上演されます。

新国立劇場バレエ団の前芸術監督デヴィッド・ビントレーさんが監督就任前に新国立劇場バレエ団に振り付け、世界初演された家族で楽しめるエンターテイメント作品です。

新国立劇場バレエ団『アラジン』(2018/2019シーズン)鑑賞ガイド

バレエ『アラジン』について

バレエ『アラジン』は、カール・デイヴィスがスコティッシュ・バレエのために書いた音楽をデヴィッド・ビントレーに紹介したことがきっかけでした。

その曲にすっかり魅せられたビントレーさんは、『千夜一夜物語』の全集を読んでバレエ制作の構想を膨らませ、当時の新国立劇場バレエ団 牧阿佐美芸術監督に話をもちかけて実現することとなり、2008年11月15日(土)新国立劇場 オペラパレスにて世界初演されました。

その後、バーミンガム・ロイヤル・バレエ、ヒューストン・バレエでも上演されています。

ビントレーさんがバレエ『アラジン』の制作を触発されたというデイヴィスさんの音楽は非常に魅力的です。

冒頭の音楽は冒険心を掻き立て、バラエティに富んだ音楽がそれぞれの場面をよく表し、その音楽に踊りや衣装、舞台装置、照明が見事に調和し、観客を飽きさせることのなく、子どもから大人まで楽しむことができまる一大エンターテイメント作品です。

バレエ『アラジン』の見どころについて

『アラジン』は、ディズニー映画やミュージカルなどでも人気の誰でも知っている物語であることが魅力です。

バレエでは珍しく男性がタイトルロールを踊る作品で、主人公アラジンが人を愛しお金や権力よりも大切なものを知るようになる、少年の成長物語として描かれ、主人公アラジンをはじめとした魅力的なキャラクターが多く登場します。

アラジン役はやんちゃな少年を演じ、スピード感のある踊りとプリンセスとのパ・ド・ドゥを踊りこなす技量も求められます。

ランプの精ジーンには、物語にスパイスを効かせるように、要所要所を引き締める重要なキャラクターです。
高度なテクニックが求められる役柄で、井澤 駿さん、渡邊峻郁さん、速水渉悟さんの3人が演じます。

第1幕第3場「財宝の洞窟」では、アラジンが真っ暗な洞窟を降りていくと財宝の山を見つけますが、ここで大勢の宝石たちによって踊られる絢爛豪華なシーンは、ガラ公演でも上演されるように、このバレエのハイライトの一つとなっています。
白と黒でデザインされた「オニキスとパール」のエネルギッシュで優雅な踊り、太陽王ルイ14世のように堂々とした男性ダンサーと月のように女性ダンサーによる「金と銀」、ボッティチェルリのヴィーナスのような「サファイア」、ターバンを巻き蛇のようにしなやかに舞う「エメラルド」、情熱的で大きな身振りの「ルビー」、宝石たちのシーンのフィナーレを飾るカットした「ダイヤ」の輝きで構成されます。

アラジンとプリンセスの結婚式で披露される「ライオン・ダンス(獅子舞)」やフィナーレの「ドラゴン・ダンス」も祝祭的な雰囲気を盛り上げます。

なぜ中国風?

このバレエには、「ライオン・ダンス(獅子舞)」や「ドラゴン・ダンス」など、中国風の踊りが出てきます。

舞台こそアラビア風ですが、そもそもアラジンとアラジンの母も中国人風です。

バレエを鑑賞し、このことに違和感を覚える観客は少なくないようです。

イギリスでは、クリスマスシーズンにパントマイムが上演されるといいます。

日本で想像されるようなものとは異なり、歌あり踊りありの娯楽劇で、『アラジン』も人気演目のひとつだそうです。

このパントマイムの『アラジン』の主人公は中国人の設定になっており、イギリスでは中国人のアラジンに幼いころから親しんでいるそうです。

振付のデヴィッド・ビントレーさんもイギリス人ですから、自然とそのような設定と演出を試みたのではないでしょうか。

新国立劇場バレエ団『アラジン』(2018/2019シーズン)で注目すべきは?

新国立劇場バレエ団2018/2019シーズンに上演される『アラジン』では、主役経験の豊富なキャストのなかで、初めて全幕主演デビューするダンサー福田圭吾さんに注目です。
新国立劇場バレエ団入団13年を経て、福田圭吾さんがついに全幕主演デビューします。

『白鳥の湖』や『シンデレラ』での道化役など、高度な技術が求められる役柄が似合う福田圭吾さんですが、意外にも全幕主演は今回がはじめてなんですね。
しかし、『アラジン』は初演時の創作の段階から現場に入り、過去の公演では、『アラジン』のキーとなるジーン役も演じています。
福田圭吾さんは、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエへの留学経験や新国立劇場バレエ団はデヴィッド・ビントレー監督の元での経験も豊富ということもあり、ビントレー作品に対する理解も深いといえます。
また、ジーンとアラジンの両方を演じたことのある唯一のダンサーになることもあり、作品と役柄の解釈にも独自の視点が活かされた役作りになりそうです。

相手役のプリンセスは、2016年の入団以来、多くの舞台で主役を務める池田理沙子さんです。
クリアな技術を持ち、初々しく透明感のある池田さんはプリンセスにぴったりではないでしょうか。

やんちゃなイメージもある福田圭吾さんとプリンセスにぴったりな池田理沙子が初めてペアを組み、どのようなパートナーリングを見せるのか、この二人ならではの『アラジン』に大きな期待が高まります。

エンタメ特化型情報メディア スパイスでは、福田圭吾さんの全幕初主演に向けた思いを読むことができます。

新国立劇場バレエ団 3分でわかる!『アラジン』

(YouTube / 新国立劇場 New National Theatre Tokyo 公式チャンネル)

新国立劇場バレエ団『アラジン』(2018/2019シーズン)公演概要

公演概要

新国立劇場バレエ団『アラジン』
予定上演時間:約2時間40分(休憩含む)

【東京公演】
■日程:2019年
6月15日(土)14:00(福岡雄大/小野絢子)
6月16日(日)13:00(奥村康祐/米沢 唯)
6月18日(火)13:00(福田圭吾/池田理沙子)
6月22日(土)13:00(福田圭吾/池田理沙子)
6月22日(土)18:00(福岡雄大/小野絢子)
6月23日(日)14:00(奥村康祐/米沢 唯)
■会場:新国立劇場 オペラパレス(京王新線〈都営新宿線乗入〉「初台駅」中央口直結)
■対象:4歳未満のお子様のご同伴・ご入場はできませんのでご注意ください。
■公式サイト:新国立劇場・バレエ・アラジン特設サイト

【富山公演】
■日程:7月6日(土)14:00(福岡雄大/小野絢子)
■会場:オーバード・ホール(「富山駅」北口正面、徒歩2分)
■対象:未就学児童のご入場はできませんのでご注意ください。
■公式サイト:オーバード・ホール

【クレジット】
■演出・振付:デヴィッド・ビントレー
■作曲:カール・デイヴィス
■指揮:日替わり
・ポール・マーフィー:6月15日(土)14:00/6月16日(日)13:00/6月22日(土)18:00/6月23日(日)14:00
・冨田実里:6月18日(火)13:00/6月22日(土)13:00/7月6日(土)14:00(富山公演)
■管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

主要キャスト

■6月15日(土)14:00
アラジン:福岡雄大
プリンセス:小野絢子
アラジンの母:中田実里
サルタン:菅野英男
ランプの精ジーン:井澤 駿
魔術師マグリブ人:貝川鐵夫
アラジンの友人:木下嘉人、原 健太
オニキスとパール:五月女 遥、飯野萌子、広瀬 碧、福田圭吾、木下嘉人、原 健太
ゴールドとシルバー:寺井七海、横山柊子、中家正博、趙 載範
サファイア:本島美和
ルビー:木村優里、渡邊峻郁
エメラルド:寺田亜沙子、玉井るい、速水渉悟
ダイヤモンド:柴山紗帆

■6月16日(日)13:00
アラジン:奥村康祐
プリンセス:米沢 唯
アラジンの母:菊地飛和
サルタン:貝川鐵夫
ランプの精ジーン:渡邊峻郁
魔術師マグリブ人:菅野英男
アラジンの友人:宇賀大将、小野寺 雄
オニキスとパール:五月女 遥、広瀬 碧、廣川みくり、宇賀大将、小野寺 雄、佐野和輝
ゴールドとシルバー:渡辺与布、朝枝尚子、清水裕三郎、中島駿野
サファイア:細田千晶
ルビー:奥田花純、井澤 駿
エメラルド:益田裕子、廣田奈々、小柴富久修
ダイヤモンド 木村優里

■6月18日(火)13:00
アラジン:福田圭吾
プリンセス:池田理沙子
アラジンの母:中田実里
サルタン:菅野英男
ランプの精ジーン:速水渉悟
魔術師マグリブ人:貝川鐵夫
アラジンの友人:木下嘉人、原 健太
オニキスとパール:五月女 遥、飯野萌子、広瀬 碧、佐野和輝、木下嘉人、原 健太
ゴールドとシルバー:寺井七海、横山柊子、中家正博、趙 載範
サファイア:本島美和
ルビー:木村優里、渡邊峻郁
エメラルド:益田裕子、廣田奈々、小柴富久修
ダイヤモンド:柴山紗帆

■6月22日(土)13:00
アラジン:福田圭吾
プリンセス:池田理沙子
アラジンの母:菊地飛和
サルタン:貝川鐵夫
ランプの精ジーン:速水渉悟
魔術師マグリブ人:菅野英男
アラジンの友人:宇賀大将、小野寺 雄
オニキスとパール:五月女 遥、広瀬 碧、廣川みくり、宇賀大将、小野寺 雄、佐野和輝
ゴールドとシルバー:渡辺与布、朝枝尚子、清水裕三郎、中島駿野
サファイア:細田千晶
ルビー:奥田花純、井澤 駿
エメラルド:益田裕子、廣田奈々、小柴富久修
ダイヤモンド:木村優里

■6月22日(土)18:00
アラジン:福岡雄大
プリンセス:小野絢子
アラジンの母:中田実里
サルタン:菅野英男
ランプの精ジーン:井澤 駿
魔術師マグリブ人:貝川鐵夫
アラジンの友人:木下嘉人、原 健太
オニキスとパール:五月女 遥、飯野萌子、広瀬 碧、福田圭吾、木下嘉人、原 健太
ゴールドとシルバー:寺井七海、横山柊子、中家正博、趙 載範
サファイア:本島美和
ルビー:木村優里、渡邊峻郁
エメラルド:寺田亜沙子、玉井るい、速水渉悟
ダイヤモンド:柴山紗帆

■6月23日(日)14:00
アラジン:奥村康祐
プリンセス:米沢 唯
アラジンの母:菊地飛和
サルタン:貝川鐵夫
ランプの精ジーン:渡邊峻郁
魔術師マグリブ人:菅野英男
アラジンの友人:宇賀大将、小野寺 雄
オニキスとパール:五月女 遥、広瀬 碧、廣川みくり、宇賀大将、小野寺 雄、佐野和輝
ゴールドとシルバー:渡辺与布、朝枝尚子、清水裕三郎、中島駿野
サファイア:細田千晶
ルビー:奥田花純、井澤 駿
エメラルド:益田裕子、廣田奈々、小柴富久修
ダイヤモンド:木村優里

■7月6日(土)14:00【富山公演】
アラジン:福岡雄大
プリンセス:小野絢子
アラジンの母:中田実里
サルタン:菅野英男
ランプの精ジーン:井澤 駿
魔術師マグリブ人:貝川鐵夫
アラジンの友人:木下嘉人、原 健太
オニキスとパール:五月女 遥、飯野萌子、広瀬 碧、福田圭吾、木下嘉人、原 健太
ゴールドとシルバー:渡辺与布、朝枝尚子、清水裕三郎、中島駿野
サファイア:細田千晶
ルビー:木村優里、渡邊峻郁
エメラルド:寺田亜沙子、玉井るい、速水渉悟
ダイヤモンド:柴山紗帆

【公演情報】新国立劇場バレエ団『アラジン』(2019年6月)主役キャスト・追加公演決定!
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