ミハイロフスキー劇場バレエ メッセレル『パリの炎』/ドゥアト『眠りの森の美女』2019年11月 話題の2作品を日本初演(東京文化会館)

ミハイロフスキー劇場バレエ(旧レニングラード国立バレエ)が、2019年11月に来日し、約4年ぶりの日本公演として『パリの炎』と『眠りの森の美女』を上演します!

今回上演されるワイノーネン原典版『パリの炎』とドゥアト版『眠りの森の美女』は、いずれも日本初演となる話題作です。

全幕で上演される機会が少ない『パリの炎』をワイノーネン原典版で鑑賞でき、また、『眠りの森の美女』といったバレエの名作を古典とは一味違うナチョ・ドゥアト版で鑑賞できる貴重な機会であり、ミハイロフスキー劇場の現在を知ることのできる絶好の機会です!

【11/7追記】キャスト変更
<11月23日17時公演> イリーナ・ペレン → アナスタシア・ソボレワ
<11月24日16時公演> イワン・ザイツェフ → エルネスト・ラティポフ

ミハイロフスキー劇場バレエ 2019年日本公演

ミハイロフスキー劇場バレエについて

「ミハイロフスキー劇場バレエ」は、「レニングラード国立バレエ」の名称で親しまれてきたロシア サンクトペテルブルクを拠点に活動する伝統あるバレエ団で、歴史の変遷により何度か名称が変わりましたが、現在は元の名称に戻っています。

ミハイロフスキー劇場は1833年に開場し、1917年にはバレエ団が正式に発足しました。

同じくサンクトペテルブルクを拠点としているマリインスキー劇場バレエと同様にダンサーの多くがワガノワ・バレエ・アカデミーの卒業生であり、高い技術と統一性に定評があります。

イリーナ・ペレン、エカテリーナ・ボルチェンコ、アンジェリーナ・ヴォロンツォワ、アナスタシア・ソボレワ、レオニード・サラファーノフ、イワン・ワシーリエフ、ヴィクトル・レベデフ、ジュリアン・マッケイなどが在籍しています。
また、ポリーナ・セミオノワ、フリーデマン・フォーゲルもゲスト・プリンシパルとして在籍しています。

今回の日本公演では、日本でも絶大な人気を誇るプリンシパルのイリーナ・ペレンが『眠りの森の美女』に主演するほか、『パリの炎』ではミレイユ役で全公演に出演予定です。
また、圧倒的な存在感を示すゲスト・ソリストのファルフ・ルジマトフはカラボス役で『眠りの森の美女』全公演に出演予定です。

その他、現在公表されているソリストには、アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ、オクサーナ・ボンダレワ(ゲスト・ソリスト)、アナスタシア・ソボレワ、イワン・ザイツェフ、ヴィクトル・レベデフ、ジュリアン・マッケイらがいます。

ミハイロフスキー劇場バレエ 2019年日本公演『パリの炎』

ミハイロフスキー劇場バレエ『パリの炎』
MIKHAILOVSKY THEATRE / The Flames of Paris

18世紀のフランス革命を題材にしたバレエで、ワシリー・ワイノーネン原典版をミハイル・メッセレルが色彩豊かに美しい作品に再現しました。
ボリショイ・バレエが上演しているアレクセイ・ラトマンスキー版『パリの炎』もワイノーネン原典版を基にしていますが、解釈が異なります。
ラトマンスキー版が完全なハッピーエンドではないのに対し、メッセレル版はハッピーエンドであり、幸福な気分で見終えることができると言われています。

ミハイル・メッセレルは2009年にミハイロフスキー劇場バレエの首席バレエマスターに就任し、2018~2019年には芸術監督を務め、2019年にはゲスト・プリンシパル・バレエ・マスターに就任し、クラシックの技術を保つために貢献しています。
バレエ教師として名声を博し、パリ・オペラ座バレエやマリインスキー劇場バレエ、英国ロイヤル・バレエ、アメリカン・バレエ・シアター(ABT)、シュツットガルト・バレエなど、世界中のバレエ団から招かれています。
また、ワイノーネン版『パリの炎』やチャブキアーニ版『ローレンシア』などに代表されるように、復刻演出においても手腕を発揮しています。

ミハイロフスキー劇場バレエ『パリの炎』(全3幕)日本初演

■台本:ニコライ・ヴォルコフ Nikolay Volkov 、ウラジーミル・ドミトリエフ Vladimir Dmitriev
■作曲:ボリス・アサフィエフ Boris Asafiev
■振付:ワシリー・ワイノーネン Vasily Vaynonen
■改訂振付:ミハイル・メッセレル Mikhail Messerer
■初演:2013年7月22日
■予定上演時間:2時間00分

キャスト

11月21日(木)15:30開演
ジャンヌ:アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ Angelina Vorontsova(プリンシパル)
フィリップ:イワン・ザイツェフ Ivan Zaytsev(プリンシパル)

11月21日(木)19:30開演
ジャンヌ:オクサーナ・ボンダレワ Oxana Bondareva(ゲスト・ソリスト)
フィリップ:ジュリアン・マッケイ Julian MacKay(ファースト・ソリスト)

・『パリの炎』全公演でイリーナ・ペレンがミレイユ役で出演します。
・『パリの炎』全公演でヴィクトル・レベデフがミストラル役で出演します。

ミハイロフスキー劇場バレエ2019年来日公演「パリの炎」関連動画
(YouTube / koranshaTV 公式チャンネル)

ミハイロフスキー劇場バレエ2019年来日公演「パリの炎」

ミハイロフスキー劇場バレエ2019年来日公演「パリの炎」

「ミハイロフスキー劇場バレエ」来日公演出演オクサーナ・ボンダレワ インタビュー

「ミハイロフスキー劇場バレエ」来日公演出演オクサーナ・ボンダレワ インタビュー

ミハイロフスキー劇場バレエ 2019年日本公演『眠りの森の美女』日本初演

ミハイロフスキー劇場バレエ『眠りの森の美女』
MIKHAILOVSKY THEATRE / The Sleeping Beauty

今回上演されるドゥアト版『眠りの森の美女』を振り付けたスペイン出身の世界的振付家ナチョ・ドゥアトは2011年から2014年までミハイロフスキー劇場バレエ芸術監督を務め、古典以外のレパートリーも拡充させました。
その後、2014年から2018年にはドイツのベルリン国立バレエ団の芸術監督とミハイロフスキー劇場バレエ常任振付家を兼任していましたが、2019年にはミハイロフスキー劇場バレエの芸術監督に復帰しました。
2000年には、国際ダンス連盟よりブノワ賞の振付部門最優秀賞を受賞するなど受賞歴も豊富で、現代を代表する最も重要な振付家の一人です。
古典バレエの傑作『眠りの森の美女』を鬼才ナチョ・ドゥアトがどのように演出・振付を行ったのか、日本では情報があまりありませんが、非常に興味深い作品です。

ドゥアト版『眠りの森の美女』については、9月に都内で開催された東洋大学 海野 敏 教授による「ミハイロフスキー劇場バレエ」来日公演をもっと楽しむための特別講座「ナチョ・ドゥアト版 『眠りの森の美女』の魅力 -伝統と革新-」のレポート記事にまとめています。

ミハイロフスキー劇場バレエ(旧レニングラード国立バレエ)ナチョ・ドゥアト版『眠りの森の美女』の魅力について
ミハイロフスキー劇場バレエ(旧レニングラード国立バレエ)は、2019年11月21日(木)から24日(日)、東京文化会館にて日本公演を行い、ワ...

ミハイロフスキー劇場バレエ『眠りの森の美女』(全3幕プロローグ付)

■台本:ナチョ・ドゥアト Nacho Duato (イワン・フセヴォロシスキー Ivan Vsevolozhsky とシャルル・ペロー Charles Perrault によるおとぎ話に基づく)
■作曲:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー Pyotr Ilyich Tchaikovsky
■振付:ナチョ・ドゥアト Nacho Duato
■初演:2011年12月16日
■予定上演時間:2時間30分

キャスト

11月23日(土)17:00開演
オーロラ姫:イリーナ・ペレン Irina Perren(プリンシパル) → アナスタシア・ソボレワ Anastasia Soboleva(ファースト・ソリスト)
王子:ヴィクトル・レベデフ Victor Lebedev(プリンシパル)

11月24日(日)11:30開演
オーロラ姫:アナスタシア・ソボレワ Anastasia Soboleva(ファースト・ソリスト)
王子:ヴィクトル・レベデフ Victor Lebedev(プリンシパル)

11月24日(日)16:00開演
オーロラ姫:アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ Angelina Vorontsova(プリンシパル)
王子:イワン・ザイツェフ Ivan Zaytsev(プリンシパル) → エルネスト・ラティポフ Ernest Latypov(ファースト・ソリスト)

・『眠りの森の美女』全公演にファルフ・ルジマトフ(ゲスト・ソリスト)がカラボス役で出演します。

ミハイロフスキー劇場バレエ2019年来日公演「眠りの森の美女」
(YouTube / koranshaTV 公式チャンネル)

ミハイロフスキー劇場バレエ2019年来日公演「眠りの森の美女」

ミハイロフスキー劇場バレエ 2019年日本公演 上演情報

ミハイロフスキー劇場バレエ 2019年日本公演 上演情報

■日程:2019年11月21日(木)~24日(日)(全5公演)
・『パリの炎』:11月21日(木)15:30開演/11月21日(木)19:30開演
・『眠りの森の美女』:11月23日(土)17:00開演/11月24日(日)11:30開演/11月24日(日)16:00開演
■会場:東京文化会館 大ホール
■アクセス:
・JR「上野駅」公園口改札から徒歩約1分
・東京メトロ「上野駅」7番出口から徒歩約5分
・京成「上野駅」正面口改札から徒歩約7分
東京文化会館 交通アクセス
■公式サイト:ミハイロフスキー劇場バレエ 2019年日本公演

チケット

日程によりチケットの料金が異なります。

11月21日(木)(15:30開演)
SS席:22,000円
S席:20,000円
A席:17,000円
B席:14,000円
C席:10,000円
D席:7,000円

11月21日(木)(19:30開演)、23日(土)、24日(日)
SS席:24,000円
S席:22,000円
A席:19,000円
B席:16,000円
C席:12,000円
D席:9,000円

U25チケット(25歳以下当日引換券)
4,000円

【お得情報】光藍社限定!2演目セット割引

『パリの炎』と『眠りの森の美女』のチケットを同時購入すると割引価格で購入することができます。
S席セット:2,000円引き(1枚あたり1,000円引き)
A席セット:1,000円引き(1枚あたり500円引き)
(注)光藍社(主催)でのみ取り扱い。S、A席セット以外のセット割引はありません。

公演の詳細やチケットのお申し込みは公式サイトをご確認ください。
→ ミハイロフスキー劇場バレエ 2019年日本公演

ミハイロフスキー劇場バレエ 来日直前メッセージ
(YouTube / koranshaTV 公式チャンネル)

ミハイロフスキー劇場バレエ 来日直前メッセージ