いよいよ明日、新国立劇場の『眠りの森の美女』が開幕します。2月に『ヴァレンタイン・バレエ』と『コッペリア』がありましたが、2ヶ月以上の間隔が空いたので、すごく久しぶりの舞台のように感じます。
今回上演する『眠り』はウエイン・イーグリング振付により2014年11月に新国で初演されたものです。
『眠り』はチャイコフスキーの3大バレエの一つであり、音楽、絢爛豪華な舞台、ストーリー、衣装、踊りのすべてがこれぞグランド・バレエといった感じで、とても人気のある演目だと思いますが、新国では上演の機会が少ないように感じます。
過去の状況をみてみると1997年の開場以来、今回が7回めでした。
1997年11月
2001年4月
2004年6月
2005年4月
2007年2月
2014年11月
2017年5月
こうみてみると、はじめの頃はコンスタントに上演しており、決して少ない訳ではありません。しかし、2007年の次の上演が2014年と7年も空いており、最近の上演が少ないことがそのような印象を持たせた原因であることが分かりました。
また、上演していない期間が何かの期間とかぶることに気づきました。それは、デヴィッド・ビントレー前芸術監督の就任期間(2010/2011シーズン~2013/2014シーズン)です。ビントレー監督時代には一度も上演していないのですね。年末は『くるみ割り人形』と『シンデレラ』を交代で上演する伝統はなかなか崩せませんし、『白鳥の湖』も外すことが難しく、限られた公演回数の中で新制作、モダンやコンテンポラリー作品等を上演したいという意向があると『眠り』は敬遠されたのかもしれません。真意は分かりませんが、ビントレー前監督の考えもあったことでしょうから仕方ないとはいえ、古典全幕が好きな者にとっては残念でした。
しかし、来シーズン(2017/2018シーズン)の再演もすでに決まっているので安心です。チャイコフスキー3大バレエを同一シーズンに持ってくるなんて、古典全幕が好きな私にとってはとても楽しみです。この話題は別の機会に触れたいと思います。
いよいよ楽しみにしていた『眠り』が明日、開幕します。寝不足で寝てしまうことのないよう、今晩は早く寝たいと思います。(‘◇’)ゞ