【公演情報】新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』(2017/2018シーズン)

新国立劇場バレエ団は、4月30日(月・休)から5月6日(日)にかけて『白鳥の湖』を上演します。

4月17日(火)には、待望の主要キャストの発表がありました。

キャスティングを踏まえ、鑑賞に備えて予習したいと思います。

「白鳥の湖ー新国立劇場バレエ団3分でわかるバレエシリーズ」(YouTube新国立劇場公式チャンネル)

白鳥の湖-新国立劇場バレエ団3分でわかるバレエシリーズ

新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』(2017/2018シーズン)主要キャスト(4/17現在)

発表されたキャストは以下の通りです。

【4月30日(月・休)14:00、5月3日(木・祝)13:00】
オデット/オディール:米沢 唯
ジークフリード王子:井澤 駿
ロートバルト:貝川鐵夫
道化:福田圭吾
パ・ド・トロワ:寺田亜沙子、細田千晶、奥村康祐
ルースカヤ:木村優里

【5月1日(火)12:30<貸切>、5月4日(金・祝)14:00】
オデット/オディール:木村優里
ジークフリード王子:渡邊峻郁
ロートバルト:小柴富久修
道化:小野寺 雄
パ・ド・トロワ:池田理沙子、柴山紗帆、木下嘉人
ルースカヤ:細田千晶

【5月3日(木・祝)18:00】
オデット/オディール:小野絢子
ジークフリード王子:福岡雄大
ロートバルト:貝川鐵夫
道化:井澤 諒
パ・ド・トロワ:奥田花純、飯野萌子、渡邊峻郁
ルースカヤ:寺田亜沙子

【5月5日(土・祝)14:00】
オデット/オディール:柴山紗帆
ジークフリード王子:奥村康祐
ロートバルト:小柴富久修
道化:福田圭吾
パ・ド・トロワ:奥田花純、飯野萌子、渡邊峻郁
ルースカヤ:寺田亜沙子

【5月6日(日)14:00】
オデット/オディール:小野絢子
ジークフリード王子:福岡雄大
ロートバルト:貝川鐵夫
道化:井澤 諒
パ・ド・トロワ:池田理沙子、柴山紗帆、木下嘉人
ルースカヤ:細田千晶

キャスティングを見ての感想

キャスティングを見て、個人的に注目したのは、ルースカヤ役の寺田亜沙子さんと木村優里さん、それから道化役の井澤諒さんです。

まず、ルースカヤ役の木村優里さんですが、5月1日(火)12:30<貸切>、5月4日(金・祝)14:00の公演では主役であるオデット/オディール役を踊りますが、ルースカヤ役にも注目していただきたいと思います。

直近で新国の『白鳥』上演は、2014/2015シーズン(2015年6月)です。

このときに木村優里さんはルースカヤ役を踊っていますが、まだ新国の団員ではありませんでした!!!

どういうことかというと、2015年3月に新国立劇場バレエ研修所を修了し、2015/2016シーズンから新国に入団するという時期でした。

新国立劇場はシーズン制を採用しており、シーズンは秋に開始するため、この時期は3月の研修所修了からの空白期間に当たりました。

その『白鳥』の公演パンフレットにもルースカヤ役として木村優里さんの名前がありますが、団員の中には名前がありません。

つまり、入団予定者としての立場ながら主要な役であるルースカヤを踊り、新国ファンを驚かせたのでした。

その踊りは新人らしからぬ堂々としたもので、踊り終わった際、会場には割れんばかりの盛大な拍手が沸き起こりました。

この時の印象が強烈なため、今回公演の主役デビューのみならず、ルースカヤの踊りにも期待が高まります。

続いて、同じくルースカヤ役の寺田亜沙子さんですが、意外なことに初役です。

寺田さんといえば楽しそうな笑顔で伸びやかな踊りが似合うダンサーですが、クールな印象のルースカヤをいかに踊るのか。とても楽しみなところです。

最後に、道化役の井澤諒さんです。

昨年、K-BALLET COMPANYから移籍し、K-BALLET時代からのファンには井澤諒さんの活躍するところを心待ちにしているところではないでしょうか。

『白鳥』でも道化役は超絶技巧を求められるだけに踊りが素晴らしければ場をさらうことのできる人気の役です。

さすがに、弟の井澤駿さんがジークフリード王子を踊るときには当てていませんね。

井澤諒さんは技術的にもとても優れたダンサーですので、今から彼の踊りを堪能できることが待ち遠しいところです。

二人の「オデット/オディール」デビュー(柴山紗帆さん、木村優里さん)

主役を踊る機会の多い柴山紗帆さんと木村優里さんですが、二人は今回がオデット/オディール役デビューの舞台となります。

二人はとても仲良しだそうですが、切磋琢磨し、成長した姿を見せていただけるものと期待しています。

柴山さんは、オディールの演技でどれだけ「吹っ切れる」ことができるかがポイントではないでしょうか。

上品なお嬢さんタイプ(個人の感想です)の彼女がいかに悪女を演じ切ることができるか、ここに注目したいと思います。

木村さんは、踊っていないときには年相応の普通のお嬢さんという感じ(個人の感想です)ですが、演技力には定評があり、オデットとオディールの演じ分けも相当見応えがあるのではないかと予想しています。

いずれにしても、『白鳥の湖』でオデット/オディールを踊るのはバレリーナの夢の一つかと思います。

新国立劇場という素晴らしい舞台で二人の晴れ姿を期待せずにはいられません!( ´ ▽ ` )

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